英語を日々使っているが決して得意なわけではない。好きではある。30年近く前になるが、英語を話さなくてはならない環境になって、必然的に学ぶようになった際に上達への近道を見つけたので思い出す限りで書きとめたい。

1. 日本語に訳さない。英語は英語なのである。日本語に訳した時点で、元の形から壊してしまうことなる。英語は変換せずに理解する。

2. 喋ることに関しては、とにかく一つ一つの文字を出来るだけきれいに発音する。スピードは求めない。ペラペラ•スラスラ早く喋っても発音がきれいでないと本末転倒である。

3. きれいに発音するということは、スペル通りに単語を発音するだけである。前提条件として、アルファベット26文字の発音をマスターすることが最初のステップである。ほとんど全ての単語はスペル通りの発音となる。例外としてChristmasのようにTを発音しないとかあるが、そのような例外は覚えるしかない。人の名前や固有名詞は比較的例外が多いので覚えるしかないが、最初は間違っても仕方がないレベルである。

4. 上に書いたように、アルファベットそれぞれの発音をマスターすることが必須となるが、最終的にこれが上手い下手の分かれ目となる。でもそんなに難しいことではない。26の内で半分くらいは日本語に近い。でも他は日本語にない発音となるので、違和感あるが口に憶えさせるしかない。
A, C, D, F, K, L, M, N, R, S, T, U, V, Wがそれらに当たる。半分以上だった。THも入れて、15文字程度の発音を覚えれば、あとはアルファベットを繫げて発音するだけである。イントネーションは後から必然と付いてくる。

5. 最後のポイント。口語は文法を無視して良いのだ。今でも鮮明に覚えているのがHow you doingというフレーズ。嘘のような本当だが、アメリカに移った当初は頭でっかちで文法優先のマニュアルくんであった僕には、How are you doingをネイティブの人達はどうやってHow you doingと言っているのだろうかと真剣に悩んだもんだ。しばらくして彼らは本当にただ単にHow you doingとareを抜いて言っていることに気付いた。目から鱗である。文法通りに喋っていないのである。日本語だってそうだもんね。

ということは、結局失敗を恐れずに出来るだけきれいな発音で喋れば良いのである。間違っても良い。世界中の人達が英語を喋るが、大抵の人は完璧には喋っていない。

海外で日本語だけで会話を成立させる強者もたまに見かける。ファンタスティック。

通じれば良いのだ。