「うつ病は病気ではない」に対する反論 | うつ病撲滅委員会 [明るいうつ病攻略塾]

「うつ病は病気ではない」に対する反論

 最近、世の中には「うつ病は病気ではない」と言い切る人たちがいることを知った。


 彼らの主張は「人間は誰しも気分が落ち込むことはある。気分の落ち込みが長く続くことだって普通にある。そんなものは病気でもなんでもない。」ということらしい。
 そして、時々こんなことを言う人たちがいることも知った。


 「うつ病と診断されたけれども、医者の薬は飲まずに、食事や生活習慣を改めたら自然に治った。だから、うつ病は病気ではない。」
 
 こんな意見を目にしていたら、なんか反論したくなってしまった。


 「やっぱりうつ病は病気だ!」
 
 確かにうつ状態がそれほどひどくない場合には、自然に治ってしまうのだろうが、深刻なうつ病に罹ってしまったら多分そんなに簡単に治ったりはしない。


 うつ病が自然に治るような、ただの病気もどきだったら、私は今こんなに苦労をしていないだろう。
 私の場合は発病から10年以上も経っているのだから、いいかげんうつ状態から開放されてもよいはずなのに現実にはそんなにうまくはいかない。


 身近には、一旦治っても何度も再発して苦しんでいるうつ病の友達もいる。


 この病気が怖いのは最悪自殺に追い込まれてしまうということ。


 うつ病の定義は実際には難しいと思うけれども、うつ状態やうつ病をなめてかかるのは良くないような気が私はする。