まずは、1コ前の記事から。


本 Vol.27 摂食の記憶。 ~2つめのターニングポイント②


*******


当時私が通っていた学校は、私立の女子高
普通に生活していたら、男子とは知り合わない環境でした。


でもちょうど、高校1年生くらいから、異性に対する興味が芽生え始め・・・

(それまでは、部活の先輩とかクラスメイト(!)が好きだったんです!←もちろん同性
今じゃすっかり肉食女子ですが、これマジホントな過去)



でも、当時の私は、ぜんっぜんモテなかった。

当の本人は、拒食で痩せた自分を、顔が小さくなり目も大きくなって可愛くなった
と思い込んでいたのですが、

異性から見て魅力ハートがあるどころか

ギョッと二度見目するような体型だったんだもの、

そりゃそうだよね・・・。



その事実に、徐々に気付き始め・・・


それまで、骨の形が分かるほどいびつで、血管の浮きでまくった「自慢の足」
スカートで見せびらかしていたのを止めて、
まるで隠すかのように、ジーンズを履き始めた頃でした。



好きになったのは、郵便局の職員のHさん
たしか23歳くらいだったので、私より7、8歳上だったと思う。

今思えば、よくこんな小娘と遊んでくれたなあ。ロリコンか?と思うのですが(毒)
8人くらいのグループで、ボウリング行ったり、まあよく連れ出してくれました。


私も舞い上がって、手作りのお菓子カップケーキを持って行ったり、
友達同士でキャキャー盛り上がったり・・・


・・・あの頃は若かったなー。笑


まあ結論から言うと、その後調子に乗ってコクって
まんまとフラれたわけですが


(っていうか私より1コ上の彼女がいた!しかも前年の郵便局のバイトで見つけたコ。
やっぱりロリコンじゃん~)


この経験から学んだことが、2つあった。



ひとつは、


「学校以外にも、自分の居場所ってあるんだ」


ということ。


それまで、学校と家庭(&ときどき病院)が、自分の属する社会の全てで

そこだけが自分の世界かのように思っていたけど


そこで息苦しい思いをしていても、それ以外に自分が認めてもらえる場所って

見つけられるんだと初めて知った。



それから、


「食べ物意外にも、楽しいことってあるんだ」


ということ。


それまでの私は、食べることが興味の全て、

頭の中の殆どを占めていた。


けれどもそこに、食べ物よりも、頭を四六時中支配する、Hさんが現れたんだ。



摂食の子にとって、人と食事が出来ないというのは、切実な悩みだと思う。


私も、バイトしている間は、休み時間など適当にお茶を濁していたけど、
皆でどこかに出かけ、食事をする場合には躊躇がなかった。

食事の心配よりも、Hさんと一緒にいたい気持ちの方が強かったから。




こんな風に、が転機になることって、意外にある。

心が上向きになってきたから、恋が出来たのか
恋をしたから、心が上向きになったのか

どっちが卵が鶏かな話だけれど、

強いていえば、どちらも当たっていて

そのタイミングが合ったということなんだろう。



ただ、ここで「恋の効能」を知ってしまったがゆえに、
その後、自分の寂しさ、虚しさを埋める手段として、てっとり早く男を使い、

結局はその穴を埋めることが出来ず、

相手をとっかえひっかえしては、迷走するという事態が、

30を過ぎてもなお、しばらく続くのだけれど


それはまあ、また別の機会に。



とにかく私は、「食以外にも、満たされる世界があるのだ」

ということを、知ったのでした。







※ 目次作りました! 前回までの記事はこちらでチェック!人差し指

「摂食の記憶」目次 → メモ




にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 摂食障害へ
にほんブログ村

↑参考になる!と思われた方は、1クリックしていただけると嬉しいです。




読者登録してね