2019年 8月

 

義兄が入院して1週間が過ぎた。

絶食が辛くなってきたらしい。

 

入院前は、食事のことを言うと、食べたくないと怒っていた。

それでも、気が向くと何かを食べて、お腹の調子が悪くなりやめる。

「少しでも、消化にいいものを…。」というと、

食事なんてどうでもいいんだ、食べないと言っていた。

 

それが、入院して間もなく一週間、

「食べれないのが辛い。売店に行っても、食べ物が気になってイライラする。」と。

あんまり食べられないって言うのと、

全く食べられない…ってのは違うんだなぁと思いながら聞いた。

 

病理検査の結果が出たら、今後のことも含めて説明があるだろう。

私は主治医の先生に、聞いてみたいことが沢山ある。

どんな状態なのか、どんな治療をするのか…。

義兄にも、夫にも、

「早く検査結果がそろうといいね。そうしたら説明があるから方向性が決まるかな~。」と

と言いながら、ドクターの説明を待ちわびていた。

職場の上司にも、義兄が入院したので、呼び出されたら行けるように許可を得ていた。

 

ちょうど、看護学校にトラ先生が来た。

義兄が入院する手配をしてくれた、クリニックのドクターだ。

私を見ると、近くに来て、声をかけてくれた。

 

トラ 「今日ね、お兄さんのところに顔を出してきたよ。気になっていたんだ。」

この先生は、以前から、自分の関わっている患者さんを総合病院に紹介すると、

時々、様子を見に行くと聞いたことがある。すごいなぁと思った。

義兄のことも気にして、様子を見に行ってくれたらしい。

 

トラ 「CT所見でははっきりしなかったけれど、やっぱり大腸がんだったね。

そして、かなり癌は広がっていたようだね。来週から、抗がん剤は始まるんだね。

治療は時間がかかると思うよ。」

 

ショボーン 「大腸がんだったんですね。やっぱり。抗がん剤が来週から…。そうですか。

忙しいのに、見に行ってくださって、ありがとうございます。」

 

普段からその総合病院と連携を取っている先生なので、いち早く情報をキャッチして、教えてくれたんだ。

有難いなぁ~。2日ほど夫まかせにしていたから、今日は義兄のところに顔を出さなくては…。

 

夕方、面会に行くと、テーブルに抗がん剤の予定が書いた紙が置いてあった。

義兄にトラ先生が来たでしょうと言うと、

「急に、顔を出してくれて、覚えていますかって言うからびっくりした。」と。

私たち家族しか、知り合いもいないから、嬉しかったと思う。

もし、退院出来たら、トラ先生にかかりつけ医をお願いしようと思った。

 

家にかえって、夫に

ショボーン 「大腸がんみたいだね、状態が悪いから治療を急ぐのかな~、抗がん剤を週明けからするみたいだけど、説明ちゃんとしてもらっていないね。」と言った。

 

宇宙人くん 「え、してもらったよ。」

 

キョロキョロあせる 「え、いつ?」

 

宇宙人くん 「昨日。」

 

キョロキョロ 「は?昨日?だからトラ先生、知っていたんだ。なんで言ってくれないの?」

 

宇宙人くん 「だって、急に、○時に来てって言われたから。」

 

ショボーン 「それでも、連絡してくれたら、職場から行くんですけど。すごい近くなのに。」

 

宇宙人くん 「でも、急だったから…。」

 

ショボーン 「そうだとしても、入院のために先生にお願いして、これまで準備してきて、私がどれだけ病状を気にしているか、それくらいはわかるでしょう。」

 

宇宙人くん 「だけど、急に決まったから。」

 

ショボーン 「わたし、聞きたい事、沢山あったし、治療や病状のこと言われても、あなたはわからないことも、私なら質問できるのに、説明うけて分かったの?」

 

宇宙人くん 「大腸がんだから、抗がん剤するんだって。」

 

ショボーン 「・・・・。」 (そんなこと小学生でもわかるよ。)

   「で、説明があったなら、なんで昨日の夜、説明があったよって言わないの?」

 

宇宙人くん 「だって、説明、終わっちゃったし。」

 

ショボーン 「なにか、説明の紙をもらったでしょ。それは?」

 

宇宙人くん 「アニキが持ってる。」

 

ショボーン 「先生の説明は、なかなか聞けないことを聞くチャンスだし、私、主治医の先生に会ったこともないから、同席したかったんだけど。大きい病院だと、先生忙しいから言いにくいでしょ。

もし、次に説明があるときは、絶対に連絡してビックリマークムキー。」

 

なんだかなlぁ。

結局、夫は治療のことは、ほとんど理解できず。何のための説明だったのか。

義兄も、治療のスケジュールはよく理解できず、私が紙を見ながら説明をする。

 

オキサリプラチンという化学療法の点滴が3週間に一回。

ゼローダの内服が朝夕で毎日…みたい。紙を見るとね。

義兄は髪は抜けないらしい、痺れと下痢があるかもと言っていた。

 

忙しい病院だと、なかなか患者のもとを訪れないドクターもいる。

そっけないドクターもいる。中には説明がすごく下手な先生もいる。

聞きたいことを、聞きやすいのが一番なんだけど、忙しすぎたり、病院の雰囲気にもよるかもしれない。

義兄を入院させた病院は、治療は信頼できるが、やや説明が足りなかったり、先生が忙しすぎて聞きたいことを聞けないと、そう訴える患者さんが多い。

 

せっかくいい治療をしてても、もったいないなぁ。

だからこそ、先生の説明の日を、待っていたのになぁ…。

 

ま、そんなわけで、義兄は大腸がんで、抗がん剤が開始になるらしい…。

 

う~ん、夫の鈍感力が、ハンパないことを、改めて痛感する。