最近よく聞く、遺伝子検査

 

そんな話が、患者会でも話題に出ていた。

 

私は、母親が乳がんだった。私も乳がんになった。きっと遺伝的な体質を受け継いだんだ…。

 

ずっと、10年前に乳がんになったときからそう思っていたの。

 

よく言いますよね、「うちはがん家系なのよ~。」とかって。

 

きっと、私のがんも、遺伝性の乳がんに違いない。

そう思いながらも、遺伝子検査について積極的に調べることもなかった。

私の主治医は、大学病院だし、乳がん関しては詳しいので、適応になるなら、きっと説明があるだろう…。

 

3カ月ほど前に、診察の時に、ムーミンパパ先生が言った。

犬 「確か、お母さんが乳がんだと言っていたね。何歳でなったのかな。」

ショボーン 「亡くなったのは60歳です。あまりよく覚えてないけど50代かな。」

犬 「ほかに親族に乳がんになった人はいるかな…。」

ショボーン 「あまり親戚づきあいなくて…。でも聞いたことはないなぁ。何故ですか。」

犬 「遺伝性乳がんの可能性はあるかなぁと思ってね。でも違うね。」

ショボーン 「え、でも、母も乳がんだったし、遺伝性じゃないんですか。」

犬 「あなたは40代、お母さんはもっと後だし、遺伝性乳がんは若いときになることが多い。」

 

そうなのか…なんか釈然としない。ずっと、遺伝体質と思っていたのに。

 

 

 

それが、1カ月ほど前に、また、遺伝性乳がんの話をされた。

犬 「もう一回、カルテを見てみたんだけど、遺伝性乳がんの検査をしてもいいかと思う。」

キョロキョロ 「はぁ…。」 (ムーミンパパ先生の意図を汲みかねた。どういうことだろう?)

犬 「お母さんが50代なら、適応しないと思うんだけど、貴方は若いときになっている。

可能性が全くないとは言い切れないからね。」

ショボーン 「はぁ・・・・。」 

犬 「もし、遺伝性乳がんだったら、使える薬がひとつ増える…。その薬が保険適応になったんだよ。」

 

あ、そこか。そういうことか…。聞いたことある。

 

犬 「そして、もし、遺伝性乳がんだったら、その薬は、ものすごく効くことが多い。」

ショボーン !!

(遺伝性で、ドンピシャなら、ものすごく効くんだ。すごいなぁ。調べる価値はあるよね~)

と心の声。

 

犬 「ただね、治療薬は保険が効くけど、遺伝性乳がんの検査は保険が効かない。」

ショボーン 「そうなんですか…。いくらかかるんですか?」

犬 「20万円かかるんだ、国もひどいだろう。そういうことするんだよね。」

 

ショボーン 「20万円…けっこうかかりますね。」

犬 「ただ、貴方の手術の時の病理細胞は、今でも保存されている。遺伝子検査はできる。

10年前のものも、ちゃんと保存してあるからね。」

ショボーン 「でも、私がそれが陽性に出る可能性は…。」

犬 「僕は低いかなと思っているんだ。家族の中で何人も乳がんがいるとか、みんな若くしてなっているとか、男性なんかは遺伝性の可能性が高いけどね。」

 

ショボーン (う~ん、20万円かけて、違う可能性が高いとなると悩むなぁ。でも。もしそうなら、抗がん剤が増える…。)

 

犬 「ま、貴方が比較的若くして乳がんになった。つまり可能性があるって言うことだけで、僕は言っているから、少し考えてみて返事をくれたらいいよ。」

 

ショボーン 「先生、先生の大学病院で、この検査で陽性に出て、治療した人はいますか。」

 

犬 「残念ながら、検査して陽性に出た人はいない。だから、治療した人もいない。

もし、貴方が適応になったら、第一号かもしれない。」

 

ショボーン 「 目 一人もいないんですか!! 」

 

あ~、だから、前回、積極的でなかったんだ。もっと可能性が高い人たちが受けているだろう遺伝性乳がんの検査なのに。まして、私は可能性は低いから…。

 

ショボーン 「少し考えてみます。」

 

犬 「検査を進めているわけではないからね。可能性と、細胞が残してあるからいつでも検査ができるという話だからね。ただ、可能性が全くゼロとも言えない。」

 

実は、ムーミンパパ先生の大学病院は乳がん治療の実績はかなりあるほうで、遠方からも受診に来る。その病院でも、適応者がいない。

 

20万円あったなら…。ウィッグを新しくしたい。

( いやいや、ウィッグより検査でしょ…! )ともう一人の自分。

たぶん、マイナスなのに、検査するなんて、意味ないんじゃないかなぁ…。

 

調べてみると、卵巣癌とも関係あるらしいけど…。

また、カウンセリングを受けたり、家族とも相談が必要らしい。

遺伝性だったら、子どもも可能性がある。結婚とかに影響したり、家族が不安になったりするからだそうだ。

 

なぜ、こんな話をしたのか、想像がつく。

先生は、ベージニオの治療を考えているらしい。

ただ、イブランスとベージニオは兄弟の薬。

イブンランスの効果がなくなったからと、続けて使っても、効果が出ないことがある。

アフィニトールを間に入れたかった、ムーミンパパ先生。

薬疹のために、やむなく中止をした。

 

休薬期間を含めた、4カ月の時間稼ぎも、たぶんイブランスとの時間を空けるため。

もし万が一、遺伝性乳がんの治療薬が使えたら…間に入れたい。

ベージニオを効果的に使える時期までおいておけるということだろう。

 

遺伝性乳がんの検査を受けるか、受けないか…

たぶん違うと出る可能性が、ものすごく高いのに。

 

ただ、私には娘が二人いる。

「違う」とでたら、それはそれでいいんじゃないだろうか。

次の診察の時に、遺伝性乳がんの検査をしてもいいと伝えよう。

そう心に決めて、診察日を迎えた。