2018年9月
いわゆるステロイドと呼ばれる
副腎皮質ホルモン剤は
抗がん剤治療の中で使われる。
化学療法の時に事前に副作用を
抑えるために点滴するし。
他の疾患でもよく使われる。
ただ、長期に服用したり、
大量に投与した後は離脱症状に気を付けなくてはいけない。
人間の身体が作っている副腎皮質ホルモンは、
1日5mgなのだそうだ。
だから、20mg→10mgとかは問題なくても
5mgから減らすときは、時間をかけてゆっくりと。
自分自身の身体が、副腎皮質ホルモンを
ちゃんと作れるようにならないといけない。
ステロイドの副作用と検索すれば
山のように出てくると思う。
私自身も、授業の中で、副作用の話をしていたので、
ムーンフェイスも気になるし、脂肪がつきやすい、
感染症を起こしやすい、不眠、血糖が上がる。
なんだか読むだけで気が滅入る。
でも、炎症をしずめたり、免疫系をおさえる作用があって、
炎症性の病気、免疫系の病気、アレルギー性疾患などではなくてはならない薬。
主治医の指示の3日に一回抜くという方法は
私は全く離脱症状は出なかった。
3日に一回、血中濃度が下がるので、副腎皮質そのものに
「仕事しなさいよ~。」と揺さぶりをかける感じだろうか?
私は授業の中で、学生たちにホルモンお話をするとき
人間の身体が、25メートルの学校プールだったとして、
ホルモンの量は小さじどころか、耳かき一杯程度で
身体に影響を及ぼすくらい微量だと教える。
人間の身体は100種類以上のホルモンが働いて、
自然とバランスを取っているんだなぁと思うと、とっても面白い。
がん治療でも簡単にホルモン療法というけど、
少しの量で、体調が変わったり、調子が悪くなったり、
反対に良かったり…、個人差も大きいし。
私はステロイド剤を止めるまでに、4カ月半くらいかかった。
半年、1年かける人もいるらしい。
なかなか気が長くないと…大変。
でも、それがすごく大事なんだと、改めて実感。
そして今、
私は薬疹が出て、ステロイド治療をしているんだけど
ステロイドを止めると、薬疹がぶり返しちゃう。
ステロイドに助けられているけど、副作用が心配。
ステロイド薬との付き合い方は
あせらず、根気よく、勝手に減量しない。
長期戦になりそうです。