ステロイドのお薬のこと | ひなこ日記 ~乳がん子ちゃんとの記録~

ひなこ日記 ~乳がん子ちゃんとの記録~

2009年 乳がん発覚 手術・放射線・抗がん剤。
2017年 乳がん転移(多発骨転移・肺転移・肝転移)
化学療法後、分子治療薬とホルモン治療など。
2020年 HBOCと診断され、7月よりリムパーザ服用
(2019年8月~2020年5月 大腸がんの義兄の記録)

2018年9月

 

いわゆるステロイドと呼ばれる

副腎皮質ホルモン剤は

抗がん剤治療の中で使われる。

 

化学療法の時に事前に副作用を

抑えるために点滴するし。

他の疾患でもよく使われる。

 

ただ、長期に服用したり、

大量に投与した後は離脱症状に気を付けなくてはいけない。

 

人間の身体が作っている副腎皮質ホルモンは、

1日5mgなのだそうだ。

だから、20mg→10mgとかは問題なくても

5mgから減らすときは、時間をかけてゆっくりと。

自分自身の身体が、副腎皮質ホルモンを

ちゃんと作れるようにならないといけない。

 

ステロイドの副作用と検索すれば

山のように出てくると思う。

私自身も、授業の中で、副作用の話をしていたので、

ムーンフェイスも気になるし、脂肪がつきやすい、

感染症を起こしやすい、不眠、血糖が上がる。

なんだか読むだけで気が滅入る。

 

でも、炎症をしずめたり、免疫系をおさえる作用があって、

炎症性の病気、免疫系の病気、アレルギー性疾患などではなくてはならない薬。

 

主治医の指示の3日に一回抜くという方法は

私は全く離脱症状は出なかった。

 

3日に一回、血中濃度が下がるので、副腎皮質そのものに

「仕事しなさいよ~。」と揺さぶりをかける感じだろうか?

 

私は授業の中で、学生たちにホルモンお話をするとき

人間の身体が、25メートルの学校プールだったとして、

ホルモンの量は小さじどころか、耳かき一杯程度で

身体に影響を及ぼすくらい微量だと教える。

 

人間の身体は100種類以上のホルモンが働いて、

自然とバランスを取っているんだなぁと思うと、とっても面白い。

 

がん治療でも簡単にホルモン療法というけど、

少しの量で、体調が変わったり、調子が悪くなったり、

反対に良かったり…、個人差も大きいし。

 

私はステロイド剤を止めるまでに、4カ月半くらいかかった。

半年、1年かける人もいるらしい。

なかなか気が長くないと…大変。

でも、それがすごく大事なんだと、改めて実感。

 

そして今、

私は薬疹が出て、ステロイド治療をしているんだけど

ステロイドを止めると、薬疹がぶり返しちゃう。

ステロイドに助けられているけど、副作用が心配。

 

ステロイド薬との付き合い方は

あせらず、根気よく、勝手に減量しない。

長期戦になりそうです。