1/9(火)

 

新宿の金太郎を10:00に出る。ベルグで「ぴんくりんく」の荒木太郎さん大蔵事件のレポ特別号を買う(それを買うためだけにわざわざマスクを着用)。

 

特に予定はなく、ぼんやりしていたが、ヴェーラでロッセンの『ボディ・アンド・ソウル』をやってることに気づいて、昔アテネのクリスさんの講義の参考上映で無字幕16mm版を観ていただけだったので、いい機会だから観ることに。

 

渋谷に移動。まだユニオンが開いてなかったのでHMVレコード館へ。ここは高いだけの気取ったレコードしか置いてないので今までほとんど何も買ったことがなかったが、特価コーナーで遠藤賢司「niyago」 を330円で発見。これは嬉しい。

まんだらけで「シネアスト 映画の手帖 特集:ホラー大好き!」が300円で売ってたので購入。

久々にユニオンロック館。昨日散財してしまったので、何も買わなくていいか、と思っていたが、新着コーナーでYMO「テクノデリック」が980円で売っていたので、買う。何百回と聴いているが、これで遂にアナログで聴ける!と思うと興奮(まあ、今までだって2500円くらい出せばいつでも買えたわけなのだが)。

シネマヴェーラで『ボディ・アンド・ソウル』観て(当然素晴らしいに決まっているが、大好きなリリー・パルマ―が出ていたのをすっかり忘れていたので嬉しかった)、京橋の国立映画アーカイブへ。ロビーで黒川幸則さんに久々に会う。

19:00からイタリア最初期の無声映画短編集と、ニーノ・オシーリア『サタン狂想曲』観る。

傑作と名高い『サタン狂騒曲』残念ながら猛烈な眠気に襲われ、よく覚えてない…。何気ない市井の人々を捉えた最初期の断片的なドキュメンタリーが良かった。

終わって、黒川さんと東京駅近くの立ち飲み屋で飲む。1時間半くらい。泣き言を聞いてもらう。

東京駅で別れて、池袋へ。新文芸坐で映画を観ていた児玉くんと池袋西口近くの居酒屋で飲む。

適度に小汚い庶民的な居酒屋で、終電近くまでやっていると思ったら意外にはやく追い出されてしまう。

今日は池袋西口の金太郎に泊まる。

 

1/10(水)

 

 

午前中、金太郎でぼんやりしていたら派遣会社から電話があり、明日の面接に来られないかと言われたので今日で東京生活にピリオドを打つことに。スマホで15:50池袋発のバスを予約。

時間つぶしにいい感じの時間にやっていたので、TOHOシネマズ池袋でヴェンダース『PERFECT DAYS』観る。色々いわれているけど、資本の要請に従いながらも自分のやりたいことをやっている、オーソドックスな作家の映画だと思う。初期ヴェンダース愛好者で、近年のクソつまらない作品まで律儀に耐えてきた身としては(数年前飲み会の席で渋谷哲也さんや藤原敏史さんに「世界の涯ての鼓動」つまんないですよね、と言ったら「観てない」といわれたのはなかなかショッキングだった。批評家にまでまったく期待されなくなっているヴェンダース)、ここまで充実した映画の時間を味合わせてくれる映画に文句をつける気は起きない。というか、平山っていうキャラクターの名前はもちろん小津の引用なんだけど、どうしてもいまの平野勝之さんを思い出されてしまって仕方なく。

終わって、ユニオン。79年録音の、月の家円鏡とツービートの対バンライブ(?)の様子を収めた「円鏡vs.ツービート これがギャグだ!!」というレコードを発見。680円で買う。

今回の旅はたけしづいていたな。

 

バスで帰郷。「心霊ドキュメンタリー読本」を熟読。