浦江八坂神社の「野宮」の祭神(1) | 晴耕雨読 -田野 登-

晴耕雨読 -田野 登-

大阪のマチを歩いてて、空を見上げる。モクモク沸き立つ雲。
そんなとき、空の片隅にみつけた高い空。透けた雲、そっと走る風。
ふとよぎる何かの予感。内なる小宇宙から外なる広い世界に向けて。


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浦江八坂神社(「素戔嗚尊神社」。北区大淀南鎮座)の
「野宮」の祭神について
改めて考えています。

*同社HPには次の記述があります。

 

◆野々宮社
 野々宮社 素盞烏尊神社 浦江八坂神社
 御祭神は 飯豊受皇大神          
 いつの時代かは不明ですが、
 古地図にみえる伊勢斉宮女御の御祓のために定められた野宮と
 この野々宮社の旧地が概ね一致することから、
 摂津誌や大日本史は御祓の地と断定しています。          
    *同社HP:素盞烏尊神社ホームページyasakasan.com

 

たしかに『五畿内志』「摂津之四」に次の記述があります。
古蹟 (上略)野宮 神殿

《半角割注:古昔斎宮跋除之地○倶有浦江村》

 

この『五畿内志』の「摂津志」の記述の
真偽はさて置き、
気になるのは、「野々宮社」の祭神の名称です。
「飯豊受皇大神」です。
古代の神名には見当たりません。

 

*『広辞苑』を繰りました。
まず「飯豊受皇大神」の「飯」です。
◆いい【飯】イヒ:
 米を煮または蒸したもの。めし。ごはん。
 万葉集[16]「―盛りて」
  *『広辞苑』:新村出編2008年『広辞苑第6版』岩波書店

 

次に「飯豊受皇大神」の「受」ですが、
「うけ」なら「食」があります。
◆うけ【食】
 (ウカの転)くいもの。食物。〈神代紀[上]訓注〉

 

これなら「飯豊受」は、
食物を意味する「イヒ」に「ウケ」の間に
「豊」が挟まっているように見えますが、
「飯」がなくても意味が通じます。
「飯」は、「ウケ」の意味が
忘れられてから語頭に付加したのでしょうか?

 

古代の神名としてなら
「豊受大神」が見出されます。
はたして「斎宮跋除」と繋がる神でしょうか?
次回にまわします。

 

究会代表
『大阪春秋』編集委員
大阪あそ歩公認ガイド 田野 登

 

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