石炭産業科学館で収蔵品展「石炭と海」開催中 | ■まるごと博物館た~い! NPO法人大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ ブログ

石炭産業科学館で収蔵品展「石炭と海」開催中

中野です。

現在、大牟田市石炭産業科学館では「石炭と海」をテーマに春の収蔵品展を開催中です。

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三池炭鉱の発展の基礎となった三池港、それ以前の口之津港、そしてそこからの海外との交易はよく知られているところですが、今回は大牟田港から島原、そして瀬戸内へという石炭の輸送を紹介しています。

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石炭館企画展示室で開催中。
入場無料です

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このたびの展示資料の多くは、島原の石炭問屋であった山本家から寄託された文書です。段ボール数十箱に納められた文書を、チェックし目録作りと写真撮影、プラスチックケースへの移し替えを行いました。集計すると、明治時代を中心に幕末から昭和20年ころまで、書簡を個別に数えれば1万点を超えています。

今回はその中から明治時代の石炭交易の様子が分かる資料を中心に展示しています。

私を含めて石炭館には近世文書を読めるスタッフがいませんので、展示の準備段階では、三池カルタ歴史資料館の梶原館長の協力を得て、一部読み下してもらいました。今後、この資料を活用するにはそこが大きな課題です。できれば本腰を入れて研究してくださる方がいらっしゃればよいのですが。

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山本家文書の中には、有明海から瀬戸内海の大坂までの航路を描いた江戸時代の海図がありました。冊子状に綴じられていたので、複写して一堂に見られるよう展示しています。海からの視点で構成されているので、現在の陸地を中心とした視点とは違って新鮮です。知っている地名を探してみてはどうでしょうか。

開催期間は5月12日まで。機会がございましたら、どうぞお越しください。