みなさまお久しぶりです。谷崎です。
今回の日記はかなり長くなると思います。ご容赦ください。
突然ですが、私、最高位戦日本プロ麻雀協会を退会いたしました。
9月頃体調を崩し、病院へ行き、MRIを撮りました。その時は主治医の先生が学会か何かでいらっしゃらず、他の先生に診てもらいました。新たな病変もなく、症状もそこまで強くないということで入院は見送り、様子見となりました。
しかし先日主治医の先生がMRI画像を見たところ、いつもとは違うところに影を発見しました。私はいつも脊髄に病変が現れるのですが、今回影が見つかったところは首です。前回撮ったMRIは脊髄中心に撮ったものであり、首の状態が詳細にわかる画像ではなかったので撮り直しとなりました。
この新しく見つかった影がどういった性質のものかはまだわかっていません。撮り直し画像の結果は来週にならないとわかりません。しかし多発性硬化症の再発だった場合は入院→治療開始となりますし、他の病気だったとしても入院になる可能性があります。
最近、体に湿疹のようなものが出る、呼吸が苦しくなることがある、顔が痙攣する、夜眠れない、急に涙が出るなどの今までになかった症状が現れるようになりました。また足の痺れは以前のまま、日によっては強くなることもあります。
以上のことを踏まえ、インターフェロン治療を開始した方がいいかもしれない、と主治医の先生に言われました。インターフェロン治療というのは、簡単に言うと毎週一度注射を打つ治療方法です。ほぼ必ず副作用として発熱し、ひどい風邪のような状態になり丸一日からひどいと二日ほど動くのも辛い状態になるそうです。しかし注射をした日以外は体が楽になるとか。
薬には相性があります。合う合わないはやってみなければわかりません。
正直、今の状態は私にはとても辛い。起床→出勤→仕事→家事といった、当たり前のことがちゃんとできないことがあります。朝具合が悪くて起き上がれない、出勤途中に体調不良で倒れる、など、時間通りに出勤するとか急に欠勤しないとかそういった当たり前のことさえできないことがあります。参加予定だった対局も、当日具合が悪くて参加できないことも何度か。
リーグ戦とフェアリーだけはなんとか遅刻も欠勤もせずにがんばってこれました。でも、もう自信がありません。タイトル戦の予選に行けない日があるようになってから、ずいぶん悩みました。麻雀だけは頑張れるかと思っていたのですが、気力だけではどうにもならないことがあるんだと今は思います。
今日、C3リーグの第4節です。本当は最後まで対局を終えてから退会にしたかったんです。でも、今日より来週の方がより参加できない可能性が高い。すでに入院しているかもしれないのです。今日が大丈夫でも来週は参加できない。そうなると最終節に急に組み換えになってしまいます。リーグ戦の途中での退会っていうだけですでに十分迷惑ですが、最終節に組み換えさせてしまうよりはましだと思いました。
退会ではなく休場にしてはどうか、という案もいただきました。それも考えましたが、最高位戦に所属するだけで最低年間3万円はかかります。パーティへの参加などの義務も発生します。治療にもお金がかかります。もちろん難病なので国からの補助はあります。しかし、治療日数分、仕事もできなくなるのです。副作用の強い治療をしながら、はたしてどれくらい働けるのか。正直不安です。それに、所属したままにすると未練が強く残ります。最高位戦からのお知らせも来るでしょう。そのたびリーグ戦に参加したい、でもできないという現実を突きつけられるのは辛い。
結婚して養ってもらえば?と言われることもあります。そうすれば麻雀も続けられるでしょうと。確かに家事さえしてくれれば働かなくてもいい、麻雀も最高位戦も続けていい、と言ってくれる人がいたら、私の生活は楽になるでしょう。でも、まずそんな人います?私もう33歳で、難病持ちです。そんな高条件の人がわざわざ訳あり物件を選ぶとは思えません。それに、多分私自身がその状態をストレスに感じる気がします。これはもう性格なので仕方がない。好きでもない誰かに養ってもらうためだけに一緒に生活する、なんて考えられません。わがまま言ってる場合じゃない、と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、自分でなんとかなるうちはなんとかしたいと思っています。
ちなみに実家に帰るという選択もありません。理由はいくつかありますが、一番は東京の大学病院よりいい病院が地方にあるとは思えないからです。
とういうわけで、自力で生活するために、色々なものを整理することにしました。生きていく必要最低限だけ残し、残りは一度諦める。体力的に無理になりそうなもこともしない。
フェアリーの出勤も今月分だけ出てそれから辞めようと思ったのですが、ヨーコさんが無理しなくていい、出勤なしにしていいと言ってくれました。それでもまだ入院などが確定したわけではないので、1日と3日だけは出ようと思ってお願いしました。
そのため昨日出勤したのですが、やっぱりきつい。麻雀もボロボロだし(元々下手ですけど…)、そもそも笑っているのが辛くなってしまいました。今まではそんなこと思ったこともなかったんですけどね。麻雀しているだけで楽しかったし、接客も好き。メンバー業は天職だと思っていたくらい。それが途中で吐きそうになるし泣きそうになるしでもうぐちゃぐちゃ。結局ヨーコさんにお願いして3日の出勤もなしにしてもらいました。
入院することになるかもしれないと話したら、みちるもヨーコさんもすぐシフトなしにしていいって言ってくれました。平日働いている職場も病気にかなり理解があり、具合が悪い時は当日連絡くれれば休んでいいからと言ってくれます。私は本当に職場に恵まれている。関係者のみなさんには感謝してもしきれない。
だからこそ、なるべくかかる迷惑が少なくなるようにしたいと思いました。迷惑かけないのは今の状態では無理です。でもいつか恩返しがしたいなとも思っています。
まずは自分の状態を落ち着ける。普通と私が思える状態を続けられるようにする。自分で自分の体の状態を把握し、どの程度動けるのか、どうすれば余裕がある状態になるのかを見極める。これができたら、麻雀も復活する予定です。できれば最高位戦にも。
最初はみなさんに事前にお知らせし、しばらく会えなくなるからとご挨拶してからお別れしようと思っていました。でも、もうしばらく会えないと思いながら会うとあちらこちらで泣いてしまいそうで。麻雀から離れるという決心もにぶってしまいそうで。弱い私はこうしてブログでのお知らせだけでお会いすることなく休養を宣言させていただくことにいたしました。
長い間応援してくださったみなさま、今まで本当にありがとうございました。そしてご挨拶もなしに休養に入る私の無礼をお許しください。いつか復活できる日を願い、引退ではなく休養といたしました。体調と生活が落ち着き、復活できる時には必ずご報告いたします。このブログも、ツイッターなどの各SNSもそのままにしておきます。
長い文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
みなさまのご多幸と麻雀界のさらなる発展を心から願っております。
谷崎舞華
今回の日記はかなり長くなると思います。ご容赦ください。
突然ですが、私、最高位戦日本プロ麻雀協会を退会いたしました。
9月頃体調を崩し、病院へ行き、MRIを撮りました。その時は主治医の先生が学会か何かでいらっしゃらず、他の先生に診てもらいました。新たな病変もなく、症状もそこまで強くないということで入院は見送り、様子見となりました。
しかし先日主治医の先生がMRI画像を見たところ、いつもとは違うところに影を発見しました。私はいつも脊髄に病変が現れるのですが、今回影が見つかったところは首です。前回撮ったMRIは脊髄中心に撮ったものであり、首の状態が詳細にわかる画像ではなかったので撮り直しとなりました。
この新しく見つかった影がどういった性質のものかはまだわかっていません。撮り直し画像の結果は来週にならないとわかりません。しかし多発性硬化症の再発だった場合は入院→治療開始となりますし、他の病気だったとしても入院になる可能性があります。
最近、体に湿疹のようなものが出る、呼吸が苦しくなることがある、顔が痙攣する、夜眠れない、急に涙が出るなどの今までになかった症状が現れるようになりました。また足の痺れは以前のまま、日によっては強くなることもあります。
以上のことを踏まえ、インターフェロン治療を開始した方がいいかもしれない、と主治医の先生に言われました。インターフェロン治療というのは、簡単に言うと毎週一度注射を打つ治療方法です。ほぼ必ず副作用として発熱し、ひどい風邪のような状態になり丸一日からひどいと二日ほど動くのも辛い状態になるそうです。しかし注射をした日以外は体が楽になるとか。
薬には相性があります。合う合わないはやってみなければわかりません。
正直、今の状態は私にはとても辛い。起床→出勤→仕事→家事といった、当たり前のことがちゃんとできないことがあります。朝具合が悪くて起き上がれない、出勤途中に体調不良で倒れる、など、時間通りに出勤するとか急に欠勤しないとかそういった当たり前のことさえできないことがあります。参加予定だった対局も、当日具合が悪くて参加できないことも何度か。
リーグ戦とフェアリーだけはなんとか遅刻も欠勤もせずにがんばってこれました。でも、もう自信がありません。タイトル戦の予選に行けない日があるようになってから、ずいぶん悩みました。麻雀だけは頑張れるかと思っていたのですが、気力だけではどうにもならないことがあるんだと今は思います。
今日、C3リーグの第4節です。本当は最後まで対局を終えてから退会にしたかったんです。でも、今日より来週の方がより参加できない可能性が高い。すでに入院しているかもしれないのです。今日が大丈夫でも来週は参加できない。そうなると最終節に急に組み換えになってしまいます。リーグ戦の途中での退会っていうだけですでに十分迷惑ですが、最終節に組み換えさせてしまうよりはましだと思いました。
退会ではなく休場にしてはどうか、という案もいただきました。それも考えましたが、最高位戦に所属するだけで最低年間3万円はかかります。パーティへの参加などの義務も発生します。治療にもお金がかかります。もちろん難病なので国からの補助はあります。しかし、治療日数分、仕事もできなくなるのです。副作用の強い治療をしながら、はたしてどれくらい働けるのか。正直不安です。それに、所属したままにすると未練が強く残ります。最高位戦からのお知らせも来るでしょう。そのたびリーグ戦に参加したい、でもできないという現実を突きつけられるのは辛い。
結婚して養ってもらえば?と言われることもあります。そうすれば麻雀も続けられるでしょうと。確かに家事さえしてくれれば働かなくてもいい、麻雀も最高位戦も続けていい、と言ってくれる人がいたら、私の生活は楽になるでしょう。でも、まずそんな人います?私もう33歳で、難病持ちです。そんな高条件の人がわざわざ訳あり物件を選ぶとは思えません。それに、多分私自身がその状態をストレスに感じる気がします。これはもう性格なので仕方がない。好きでもない誰かに養ってもらうためだけに一緒に生活する、なんて考えられません。わがまま言ってる場合じゃない、と思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、自分でなんとかなるうちはなんとかしたいと思っています。
ちなみに実家に帰るという選択もありません。理由はいくつかありますが、一番は東京の大学病院よりいい病院が地方にあるとは思えないからです。
とういうわけで、自力で生活するために、色々なものを整理することにしました。生きていく必要最低限だけ残し、残りは一度諦める。体力的に無理になりそうなもこともしない。
フェアリーの出勤も今月分だけ出てそれから辞めようと思ったのですが、ヨーコさんが無理しなくていい、出勤なしにしていいと言ってくれました。それでもまだ入院などが確定したわけではないので、1日と3日だけは出ようと思ってお願いしました。
そのため昨日出勤したのですが、やっぱりきつい。麻雀もボロボロだし(元々下手ですけど…)、そもそも笑っているのが辛くなってしまいました。今まではそんなこと思ったこともなかったんですけどね。麻雀しているだけで楽しかったし、接客も好き。メンバー業は天職だと思っていたくらい。それが途中で吐きそうになるし泣きそうになるしでもうぐちゃぐちゃ。結局ヨーコさんにお願いして3日の出勤もなしにしてもらいました。
入院することになるかもしれないと話したら、みちるもヨーコさんもすぐシフトなしにしていいって言ってくれました。平日働いている職場も病気にかなり理解があり、具合が悪い時は当日連絡くれれば休んでいいからと言ってくれます。私は本当に職場に恵まれている。関係者のみなさんには感謝してもしきれない。
だからこそ、なるべくかかる迷惑が少なくなるようにしたいと思いました。迷惑かけないのは今の状態では無理です。でもいつか恩返しがしたいなとも思っています。
まずは自分の状態を落ち着ける。普通と私が思える状態を続けられるようにする。自分で自分の体の状態を把握し、どの程度動けるのか、どうすれば余裕がある状態になるのかを見極める。これができたら、麻雀も復活する予定です。できれば最高位戦にも。
最初はみなさんに事前にお知らせし、しばらく会えなくなるからとご挨拶してからお別れしようと思っていました。でも、もうしばらく会えないと思いながら会うとあちらこちらで泣いてしまいそうで。麻雀から離れるという決心もにぶってしまいそうで。弱い私はこうしてブログでのお知らせだけでお会いすることなく休養を宣言させていただくことにいたしました。
長い間応援してくださったみなさま、今まで本当にありがとうございました。そしてご挨拶もなしに休養に入る私の無礼をお許しください。いつか復活できる日を願い、引退ではなく休養といたしました。体調と生活が落ち着き、復活できる時には必ずご報告いたします。このブログも、ツイッターなどの各SNSもそのままにしておきます。
長い文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
みなさまのご多幸と麻雀界のさらなる発展を心から願っております。
谷崎舞華