外付けHDDに動画ファイルがコピーできない! | スモールオフィスのIT業務、お任せください!

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HDDの価格低下に伴い、こちらも随分安くなってきた外付けHDD。500GBの製品が20000円切っていたりする。

わが社では動画を扱うことが多いのだが、
「おーい、動画が外付けHDDにコピーできないよ。容量は余っているのに!」

特に、買ったばかりの外付けHDDで起こることが多い。

原因はファイルシステムにある。この手のHDDには、FAT32というファイルシステムが使われており、これが概ね4GBまでしか受け付けないのだ。

ファイルシステムの詳細についてはググるなどして確認してくれればありがたいが、要はこれほどPCで動画を扱わない時代にあったファイルシステムで、おそらく下位互換(いまだ、Windows98やWindowsMEを使ってるユーザーも居るだろう)のために、メーカーとしてはFAT32の状態で出さざるを得ないのであろう。それが原因だ。

では、どうすればよいか。現行OSのファイルシステムで使われているNTFSに変更してやればよい。
外付けHDDをつなげておく。エクスプローラーやそのHDDから開いているファイルが無い状態にしておくこと。
コマンドの「convert」文を使う。ヘルプは、コマンドプロンプトから「convert /?」を参照。

コマンドプロンプトを起動しよう。基本的にはそこから
1)「dir e:」
と叩いてリターンキーを押してから、内容を確認して
2)「convert e: /fs:ntfs」
(2つのコマンドE: は、NTFSにしたい--つまり、外付けHDDの--ドライブ)
と叩いてリターンキーを押す。ボリュームラベルは何だ?と聞かれた際には1)の結果の1行目に出ている内容を入れてあげればいい。

ディスク容量によってコンバートに掛かる時間は変わる。まあコーヒー一杯、飯一杯、の時間的余裕を見よう。また、万が一のことがあってはいかんから、データのバックアップは取っておこう。convertの実行の際には、基本的にはファイルは欠落しないはずだが。
これが終了すれば、無事Over4GBのファイルがきちんと扱えるはずだ。試してみてほしい。

なお、これに関する副作用としては
1)NTFSにしたら98やMEからは見えなくなる(Windows2000は大丈夫)
2)FAT32に戻すためにはフォーマットが必要(つまり、HDDからデータが消える)
3)FAT32とNTFSの管理方法の違いにより、HDDが扱える実データ量は多少変わる(そんな大それたものではないので、あまりみみっちく神経質になるな)

というあたりだろう。この当りを注意しながら、必要があれば作業してみてほしい。