初めて乳がんかも?って思った時に、とにかくweb検索した。

だから私のつたない文章も誰かの参考になるかもしれないと思い記録しておく。

あと、自分の気持ちの整理のためにも。



2025年8月。

新しい仕事が始まりバタバタする中、右腕を上げた時になんとなく右胸の痛みを感じる。張っているようなしこりのような。

多発性子宮筋腫で数年前に子宮全摘もしてるから生理のタイミングがわからないのだが、「生理のホルモンバランスの関係かな?」と思いそのままに。

というか、娘の高校受験の色々で忙しくて仕事と家庭とで目が回るような夏を過ごしていたのだ。


30歳になったころから健康診断でマンモグラフィとエコーを一年おきに交互にやってた。

昔すぎる記録は残ってないけど、2014年時点ですでに右も左も、乳腺繊維腺腫の疑い・乳腺腫瘤・乳腺嚢胞などなど色々抱えていた。

当時も自分で色々調べて、また精密検査の指示もなかったから特に心配ないと判断していたのだが、2020年の健康診断のエコーで要精密検査となってしまった。

慌てて総合病院の乳腺科に診てもらう。

エコーの健康診断が1年おきのせいで急に大きくなったように判断されたようだが、問題ないと言われた。

たぶんこの時は本当になんでもなかったのかな、とも思う。


そして違和感を感じた2025年8月に丁度健康診断のタイミングとなり受診。

今までと変わらず、乳腺の色々はあるけど要精密検査にならず安心してた。

しこりのようなものも強く感じたり弱く感じたり波もあったので、ホルモンバランスの何かだと信じてた。


そして9月末あたり。

なんとなくしこりが大きくはっきり、そして常にそこにあるのを感じるようになる。

怖い。なんだこれ。

娘の高校受験の予定を色々済ませた10月下旬に、乳腺科クリニックに予約を入れる。


クリニック受診当日。

まずはマンモグラフィ→問題なさそう。

触診→問題なさそう。

エコー→まず嚢胞を見つけて問題なしと言われた後、違和感のあるあたりを指さして診てもらうと境界の不明瞭な何かがある。


「これは明らかに異常です、生検しましょう」と言われる。

吸引式生検の予約を4日後に取って帰宅。

軽いショックを受けるがこの時は検査にかかる費用のことが家族に申し訳ない気持ちが勝っていた。

そもそも子宮筋腫以外にも良性の腫瘍ができやすい体質のようだったので、おそらくは問題ないものが変な場所に出来たんだろうと楽観視してた。


そして生検当日。

緊張はしたが処置しているところは見えなかったので、そんなに怖くなかった。先生も看護師さんもすごく丁寧で優しくてありがたかった。

結果は2週間後。

この2週間が本当に長く感じた。

何度も何度も右胸に向かって「君はガンじゃない、良性の腫瘍だよ」などと話しかけたり。

ガン家系じゃないから大丈夫、と唱えたり。

もしガンでも大丈夫、今は死ぬ病気じゃないって言うし、保険も入ってるし、と自分に言い聞かせたり。



2週間がたち、クリニックへ。

私の順番の前にも年配の女性とその娘と思われる方がいる。

聞こえてくる会話からおそらく私と同じく結果を聞きにきたようだった。

先に呼ばれるお二人。

笑い声など聞こえてきたので、問題なかったのかな?と思ったら抗がん剤の話も聞こえてきて…。

そして出てきたら「仕方ない」と一言。

あぁ…ダメだったんだ。お辛いですよね、と心で思う。


私も呼ばれた。

ネットで見てたら診察室入った瞬間に準備してある資料とかでわかっちゃうと聞いたので、なるべく下を向いたまま先生と軽くお話する。

で、話が途切れたところで、「検査結果、残念ながらガンでした」と言われた。

本当に素直な反応で頭を抱えて「ショックです!」と言ってしまった。

詳細な追加検査はまだやってるところだけど、乳がんは確定。

クリニックでは手術などできないので大きな病院を紹介する形になるとのこと。

ここから歩いてすぐのところに子宮全摘をした病院があるのでそこに紹介状を書いてもらい、クリニックをでてその足で病院へ向かう。



歩きながら夫に報告。

「ダメだった。これから紹介状もって病院に行くのでランチ一緒に食べられないや。」

夫は淡々と聞いてくれた。

今、これ書きながら涙出てきた。

そういえば告知を受けてから泣いてなかった。

考えることややることが多くて泣けてなかったわ。

やっぱり悲しいよ。嫌だよ。



病院に着いて担当医師に会う。

感じはいいけど、お年のせいかお話が聞き取りづらい。でも看護師さんたちがしっかりフォローに入ってくれるし、何より数年前にお世話になったからなんとなく安心。

術前検査を一気にやってしまおうとなりあらゆる検査をする。

心電図がひっかかる。

実は健康診断でも非特異性st-t変化を指摘されていた。更年期の症状の一つかなと思っていたが今回も出たなら怪しい。医師に健康診断の結果も見せながら循環器内科の受診の必要もあると判断された。

この際全部診てもらおう。

色んな検査とスケジューリングが一気に決まり、手術日は来年年明けすぐになった。

娘の受験日の少し前に退院できるかな。



自宅へ戻り、夫と娘と顔を合わせて説明をする。

話始めに「お母さんガンになったのね」と言う一言目に泣きそうになってグッと堪えて話した。

気を抜くと泣いてしまう。



さあ。

急に検査の予定が入ったので仕事の調整をしないといけないけど、仕方ない。

次はMRIと循環器の受診。


今日は本屋に行って乳がんの本を買った。

webにもたくさん情報はあるけど、何が正しいのか判断できないし、なにか一つ教本のようなものを持っておきたかったし。


ガンそのものの情報はまたおいおい書くことになるかな。

ひとまず告知まではこんな感じ。