美徳は、かごの中でうずくまっていました。

飼い主は、お弟子さんや信者さんたちに、常々こう言って聞かせます。

「自分が神でないことをわきまえている人間の徳を謙虚と言います」

なのでお弟子さんや信者さんたちの美徳も、みんなかごの中でうずくまったり眠ったりしているのです。

ある日、窓から鳩が入ってきて、かごの中の美徳に囁きました。

「こんなところにいては駄目よ。自分に神性が備わっていることをご主人に思い知ら

せてあげなさい。あなたの勇姿が、彼に真の謙虚さとは何かを日々教えてゆくでしょ

う。さあ、お行きなさい」

飼い主が戻ると、かごの中の美徳がいなくなっています。

窓辺のカーテンが風に大きく揺れ、その向こうに、飼い主も見たことのない鳥が一

羽、青空に羽ばたいてゆくのが見えました。





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