(ふるいに掛けられる、と言って他者を脅す者が後を絶ちませんが、誰をスクい、誰をスク
わぬかを選別するところに宇宙はありません。そもそも、ふるいに掛けるという発想は、人間が
考え出したものです。
死という現象を、仮にふるいに落ちる、と表現しましょう。しかしそれは、己の意志でそう
しているのです。真の人であったなら犠牲心ある勇者、偽の人であったなら最初で最後の芸
術を飾ったと、言わねばならないでしょう。
宇宙は常に、生も死もーー喜び、悲しみ、慈しみ、憎しみ、優越感も劣等感もーー両手でス
クい、一滴もこぼさず、一滴も残さず、飲み干します。なぜか、なぜそのようなことが出来
るのかーー。すべては同じチカラだからです。同じチカラから生まれたものは、やがて同じ
チカラの源へと還って行くのです。
すべてがスクわれるなら、今までの信仰は何だったのかと、嘆く人がいるかもしれません。
が、宇宙のこのチカラこそが、あなたのお知り合いが説く「わたしの幸せ」そのものなのです。
今、そのチカラが、人類史上初めて、ヒトの内に順次送信されようとしています。
重く長かった辛苦や、漠然とした不安が、スッと姿を消してゆく、柔らかで壮大なスケール
をもって……いいえ、大丈夫。送信ボタンの音は、誰にも聴こえません。それは静かに伝道
してゆきます。)
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