そもそも僕が手賀沼トライアスロンに出ようと思ったきっかけは、20年来の知り合いの☆さんが手賀沼トライアスロンのコースディレクターになったということを知ってからです。
自転車も☆さんの紹介で流山の自転車屋さんで購入しました。自転車は10年ほど前から始めていましたので、自転車の大会のほかにも、ラン→バイク→ランのデュアスロンの大会やスイム→ランのアクアスロンの大会には出場経験がありました。
申し込む時には、昨年の手賀沼トライアスロンのリザルトを見ると自分の順位がなんとなく想像つきました。苦手なスイムをバイクとランで取り戻す作戦で、我孫子のシニア(40歳以上)で3位以内に入るという目標を立てました。
当日朝は7時に受付終了でしたので、6時30分ころ自転車に乗って家を出発6時50分頃到着しました。受付の時に距離が短縮されたことを聞かされました。スイムとランが短くなるのは大歓迎でしたが、得意のバイクも短くなるので何とも微妙な気持ちでした。
受付を済ませた後、自転車を自分のレースナンバーが書かれたラックに掛けて、ウエットスーツに着替えて試泳に向かいました。手賀沼を泳ぐのは2度目で、8月11日の試泳会以来です。手賀沼の底はヘドロで、歩くと足が沈みます。泳ぐとゴーグルからは茶色い水に黒い斑点が見えます。ちょっと気持ちが悪い・・・
スタートはスイムの申告タイム順で、僕は第2ウェーブからのスタートでした。理想としては第1ウェーブの最後尾からのスタートがベストでしたが、仕方がありません。とにかく我孫子のシニアで3位以内が目標なので、やる気満々、第2ウェーブの最前列インコースからスタートすることにしました。
僕は何というミスを犯してしまったのでしょう。スイムが苦手なのに最前列からのスタートはやばかったです。もう後ろから人がどんどん来るは、来るは、僕の背中に覆いかぶさってくる人までいました。スタート前はやる気満々の猛獣の様な気持ちだったのに、今やワニの巣の中にいるウサギちゃんの様になってしまいました。
しかし泣いてばかりもいられません。とにかく頑張って泳ぐ事にしました。スイムは当初ツービート(手と同じタイミングで足を動かす省エネ泳法)で泳ぐつもりでもいたのですが、後方からのプレッシャーを跳ね除けるためにキックを多めに使い恐らく、駄々っ子泳ぎの様になっていたでしょう。練習通りにはいかないものです。これが後々悲惨な結果を招く事になろうとは。。。
スイムアップ時の順位はわかりませんでしたが、ウエットスーツを脱ぎながらバイクまで走ると、ラックには自分のバイクの他にバイクはパラパラしかありましんでした。周りにあったほとんどのバイクは出発していたのです。そこから自分の順位がかなり後ろであることが想像できました。まあここまでは想定通り、ウエットスーツを折りたたんで、バイクシューズを履きヘルメットをかぶりゼッケンベルトを付けて、気を取り直してバイクスタートです。
バイクを漕ぎ出すと太ももの疲労を感じました。今までバイクのスタート時に感じたことのない感覚です。スイムで足を使いすぎたのです。そんなことを思っていても仕方がありません。ウサギちゃんから猛獣の気持ちを取り戻し、スイムの恨みを晴らしてやろうと必死でバイクをこぎました。去年はリレーのバイクパートで走り、順位はリレーの中では1位全体でも5か6位だったので自身満々です。後ろからあおり運転で我が物顔で走り始めました。バイクは5周から3周に短縮されたので去年よりも速いペースで走らないといけないと思いながらも、足はどんどん削られ、心もどんどんウサギちゃんに。。。
バ イクも2周目位になるとだんだん飽きてきて何かもうどうでも良くなってきました。一度抜いた人にも抜かされたりしましたが、その時には悔しいとも思わなくなりました。心は完全に中だるみ状態です。そんな気持ちでバイクを終えて、最後は10キロから短縮されたラン3.3キロです。
バイクをまた自分のナンバーが書かれたラックに戻し、ヘルメットを脱ぎ、靴下を履いてランシュに履き替えいざ出発。もうその頃には上位者はゴールしており何とも微妙〜な感じでした。走り始めてみると足が全く動かない事に気が付き、歩くのだけはやめようと決めて走りました。スタートの所と折り返しの所に給水所があり、冷たい水をかけてもらい、氷を背中に入れ、水をがぶ飲みし、何とかゴールする事ができました。
ゴール時には☆さん「セッケン177番の田仲功二ゴールおめでとうございます!」との放送、トライアスロンっぽいゴールの瞬間に感動も何もありませんでした。
ゴールしてみると上位者ではないので自分の順位も分からず、市民枠の表彰自体も無く、またまた微妙〜な感じでした。
それでも、応援に来てくれた大企業の社長がビデオを撮ってくれていて、後日DVDをいただきましたが生涯の宝物になりました。
今回出場してトライアスロンを舐めてはいけないと言う事、手賀沼は泳ぐものではないと言う事を学びました。
次回は綺麗な海を泳ぎたいと思います!