
前回は、以前の当ブログを参考に、高硬度部品に対する「研削の基礎の基礎」のお話におつきあいいただきました。
今回は、熱処理後の加工として、研削についてのおはなしにおつきあいください。
さて、「高硬度部品の研削」というお話でしたが、なぜ研削かと言いますと、刃物にて削る「切削」は、ここまでお話ししてきたとおり、高硬度部品にはあまり適しません。
研削に使用する、グラインダーの砥石は「高硬度部品を削るには適しています」

研削は、高硬度部品の加工ももちろんですが、主目的は「仕上げ」です。
簡単に「仕上げ」のお話を・・・
部品によっては、「精密な寸法」を要求されることが多々あります。
同様に「凹凸の少ないなめらかな表面」を要求されることも多々あります。
(凹凸の「非常に」少ないなめらかな表面の場合は「研磨」になります)

利点としては切削と比較して、研削は少しずつ表面を削り取るため、精密な寸法を出しやすく、また、少しずつ削るために、なめらかな表面に仕上げることができます。
欠点としては切削と比較して、研削は少しずつ「しか」表面を削り取れないため、荒加工には不向きです。

今回は、熱処理を行い高硬度になった部品に対する加工である「研削」のお話におつきあいいただきました。
次回も、引き続き高硬度部品に対する「研削」についてのおはなしに、おつきあいください。
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