JDR.株式会社の田中成和です。
マネジメント理論について紹介します。

マネジメント理論において作業的意思決定とは、経営者や管理職のレベルではなく、現場の作業を行う者たちが行う意思決定を指します。
即ち、高度な経営判断を行うとか、部下や組織のマネジメントのために必要な意思決定をするという意味ではありません。

しかし、その仕事を少しでも理解している人であればまず分かることでしょうが、現場の人間だから機械のように動くだけで十分で、特に自分自身での意思決定など必要ないというような状況は、工場の流れ作業のような現場であればともかく、昨今のホワイトカラー職種においては普通あり得ません。
というかむしろ、現場の人間こそが率先して適切な意思決定を行うこと、行えるような環境を作り上げることこそが企業の維持や発展には不可欠とされる状況になっています。

つまり、マネジメント層が考えるべきことは、作業を行う者たちがいかにして問題のない適切な意思決定をリーズナブルなリソースと時間のもとで実施できるか、どのようにすれば管理職がいちいち指示したり指導することなく自主的にそれができるかを検討することにあります。

JDR.株式会社 代表取締役
田中成和