深層心理学の基礎 -元型の存在を知る 5- | 内閣官房、教授 田中誠一です!

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前稿では女性のアニムスがどのように影響するかについて述べ、アニムスの具体例を提示することにより元型を感じていただくために論じていきました。おそらく皆様方はわかったような気になっているでしょうけど、文章を読んで理解できたことは全体の50%です。残りの50%は臨床にて体験するしかないのですが、臨床はプロにしかできませんからその点が残念です。臨床に近いことは前稿のように職場などの対人関係にて経験を積むしかないのですが、それにしてもトレーナーがいないので非常に難しいかと思います。また、間違った理解のまま客体を判断し、大きな問題が発生する場合がありますので、私の論文を読んである程度のことが理解できたから他人様のために頑張るぞ!という気持ちにはならないでいただきたいのが私からの願いであります。プロからの直接指導を受けずにカウンセリングを行う側になることは非常に危険です。この点を十分にご理解ください。具体的に何が危険であるかについては徐々に論じてゆきます。

 

前回は女性の心が男性化していくことについて論じていきました。これは投影をする側にとっても主体である女性にとっても非常に負担の大きいものとなります。よって、このことに対する解決策を見出さない限り、女性の社会進出というのは難しいのではなかろうか?というものでありました。これは本人もアニムスを出そうと思って出しているわけではなく、勝手に出てきているわけで、そして本人は職場における救世主であると思いこんでいるときに、第三者からの評価は・・・「怖い」であると知った時、どのようなことになるでしょうか?ということです。このような事態に至らないように企業の社長は常に気を使わなければならないと考えております。そして、女性の話をしたのだから次は男性の話をしろ!という声は必ずおこります。ですからやるのですが、これは皆様方、どのような状態になるかと思われますか?男性ばかりの職場での男性はどのようになるのでしょうか?単純な発想では、前稿の逆、つまり、女性化するのみと考える人が多いかと思われます。しかしながら、状況は少し違います。

 

男性の比率が極度に多い職業は・・・例えば、引っ越しの作業員、高級料理店の厨房、土木の現場、倉庫などではないでしょうか。例えば、土木の現場を例にしてみましょう。土木の現場には強面の男性が勢ぞろいしております。ですから非常に厳しい職場であることを予想されるかと思います。確かに、厳しいことは厳しいですが、しかし、あまり不快には思わないのが特徴です。ですから最近では女性の土木作業員も増えてきているのも現状で、これはいったいどうなっているのでしょうか?ということです。男性も女性も不快に思わない「男性ばかりの偏った職場」という、ものすごく矛盾した状況がそこでは展開されております。これはつまり、「アニマ効果」と私は勝手に名付けているのですが、男性ばかりが集まるとアニマが出やすくなります。原理的には簡単なことで、自我がアニマを抑えようとするからです。つまり、男性ばかりの集団の中ではアニマを抑えるしか方法がないのです。これは理解できますか?男性ばかりの集団の中でアニマを他の男性に投影するとどうなるか!!そうなるとその集団の中で生活することは困難となります。ですからアニマを抑制する方向へと働きます。ここでお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、抑圧すると余計に出てくるのです。要するに、自我はアニマを抑圧していると思い込んでいるけども、しかし、アニマはそのようなことはお構いなしで自我に働きかけるわけです。よって男性の心は女性化され、母親のような「男性」が出来上がるのです。そこに不快感というものを感じにくく、むしろ母性に不快感を持つということは投影している主体に何らかのコンプレックスがあることになるのですが、通常は心地よく感じるはずです。

 

さてここで私はこれまでに元型は「不快」なものだと論じてきました。しかしながら、ここでは不快ではないと逆のことをいっております。なぜこのよなことになるのかですが、包み込むような優しさに不快感を示すのは相当な難しさがあります。つまり、投影をしている先への転移が起きると不快感がなくなってしまうのです。なにせ包み込むような優しさですから・・・。しかしながら、よく考えてみてください、女性の心が勝っている男性という現実を知ってしまうとどうでしょうか・・・つまり、男性と女性とでは役割が全く異なるということです。心理学的に男性は「切る」イメージです。逆に女性は「包み込む」イメージです。全く逆です。男性の機能は非常に単純なのでその反応もすぐに出ます。つまり、誰にとっても「切られる」のは拒否したいです。しかしながら、包み込まれるのはどうでしょうか?包み込まれたいですか?包み込まれるのはいいことですよね!癒されますか?しかし、思春期の頃の母親像を思い出してください。包み込まれるのが嫌でしょう!!そして私たちは独立し、大人になるわけです。では、母性たっぷりの男性の現場は本当に生産性が上がるのか?というと私はやはり「No」であるかと思います。極度に男性が集積する現場では、女性をうまく活用することにより男性の機能をフルに引き出せるはずです。例えば、重いものでも男性ばかりの現場では存外、「無理しなくてもよい」が通用してしまいます。例え重いものを運ぶことが多い場合は休憩時間がやたらと長いというようになります。そこに女性が入ってくればどうなるか?やはりいいところを見せようと思い、これまで以上に労働するかと容易に仮説することができます。よって、生産性の向上に役立つのでは?また女性の社会進出にも役立つのでは?と思うのですが、厚生労働省さん、いかがでしょうか?

 

私が最も主張したいのは、現場の作業の改善による女性の社会進出、ないし男女の雇用機会の均等に関する問題ではなく、「人間の扱い方」によってどうにでもなることをお伝えしたいわけです。女性の社会進出のためには女性のためのインフラを・・・というのもわかりますが、その前に女性を女性として見ていますか?というのが私からの疑問であり、よって、内閣官房からの要請であります。逆に、男性を男性として見ていますか?ということです。人間を人間として見ることからはじめ、その次に必要なインフラの整備をするというのなら理解できますが、人を見ないでインフラの整備ばかりを行っていても成果が上がらないのは目に見えております。まずはインフラではなく、主体は人間であることを肝に銘じ、人間が人間らしく労働できる環境とは何かを真剣に考えるべき時期にきていると考えております。そのためには男性のアニマが強く出るよう職場や女性のアニムスが強く出るような職場は組織の在り方から考え直す時期にきていると思われます。経済産業省の皆様も、日本経済がこれからもっと向上していくにはどのようにすればよいのかについて、経済を動かす主体は人間であることをまずはご理解いただき、マクロ経済やミクロ経済の計算ばかりを行うのではなく、「男と女」という人間をどのように動かしていくのかについての新たなる計算式を考案していただくと、ミクロもマクロも同時に計算できると思うのですがいかがでしょうか?この点については大学に任せるのではなく、経済産業省で行うべきです。

 

話はそれましたが、今回は男性がアニマを出す組織においての心理学的考察を行いました。つまり、「女性」というのは神秘であります。実のところわからないことも多いのです。そこを認めたうえで、単純な男性が神秘を身につけるとどうなるかを実例を交えて論じました。但し、世の中にはもっとたくさんの具体事例が存在します。今回のように個別具体的にしてしまうと理解はしやすいでしょうけど、応用は難しいかと思いますが、その点は読者のみなさま方がご自分で努力するということでご了承いただきたいです。ご高覧、ありがとうございました。

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