2013-02-03 22:25:00

ラオスの日系企業、経済―視察(2)/節分

テーマ:ブログ

ラオス視察の報告を続けます。


ラオスの「国の姿」とは何か。森林や川に恵まれ、自然と共生してきた歴史。環境や農林業が、これからの発展のキーワードになるのではないか。報告の第1回で、こうした点を指摘しました。


第2回は日本人が起業した農産物加工会社の現地雇用などの現状、ラオス商工会議所との意見交換、計画投資大臣への表敬を報告します。


□■LAODI―日本人によるラム酒製造


日本人が起業した農産物加工会社がビエンチャンのナーソン村にあります。視察4日目の2月1日午前、「Lao Agro-Organic&Distillery Incorporated」(LAODI、ラオディ)を訪ねました。


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会社を退職した富田栄蔵・取締役副社長ら日本人5人で、2007年に設立した会社です。富田さん自身から説明を受けました。


サトウキビを無農薬栽培し、その搾り液を100%使ったラム酒「アグリコール・ラム」が製品。「サトウキビを刈り取り直後に搾り、発酵させて作る」ため、新鮮です。


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「農園と工場が直結していることが最大のこだわり」と富田さん。敷地内にはラム酒製造工場の奥にサトウキビ畑が広がり、22ヘクタールの用地のうち、既に12ヘクタールが農園として完成しています。訪ねた折は刈り取りの真っ最中。



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刈り取りと生産の時期である12月から3月は、現地で30名超の従業員を雇用します。ラオスの人々を雇う際、留意すべき点は何か。富田さんは「賃金は安いが、彼らの常識(習慣)にこちらが合わせることが大切。日本の感覚で接していると大きな過ちにつながる」と言います。まじめで粘り強いながら、労働意欲は日本人とは異なるようで、「やる気を起こす」ためには経営者側の工夫と知恵も必要です。同社では勤務時間を柔軟にするなどしています。


また、日本人がラオスへの投資を考える際の注意点として、富田さんは、インフラが未整備、交通網も発展途上な現状を挙げながら、「全部、自分たちでやるんだ」という意識を持つことが重要だと指摘していました。



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原料のサトウキビを畑で食べさせていただきました


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刈り取ったサトウキビはそのまま工場に運び、機械ですぐに搾ります。液はラム酒の原料となる一方で、搾りかすは工場稼働の燃料に使い、「環境」にも強く配慮した経営をしています。


出来上がったラム酒は主に日本で販売。天神や小倉など福岡県のお店でも楽しめます。このほかベトナムやタイ、中国の一部にも輸出しています。日本メディアの注目も集まり始めており、直近では「WEDGE」1月号に掲載。これまで共同通信や日刊工業新聞、在京テレビなどの取材も受けたそうです。


農業と環境に焦点を当てたラオスへの進出。日本企業にとって参考になるケースだと実感できました。


□■ラオス商工会議所


ラオスは2月2日、WTO(世界貿易機関)に加盟しました。


この前日の1日午後、首都ビエンチャンのラオス商工会議所を訪問。副会長のサナン博士(Dr.Sananh CHOUNLAMANY)や同国内各団体の代表者の方々と意見交換をしました。同商工会議所には約25業種・2000社が加盟しています。


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サナン氏は冒頭、この会談の翌日に迫ったWTO加盟や2015年に域内貿易が拡大するASEAN共同体の発足といった経済的な「転機」を念頭に、「今回の訪問はラオスの経済・社会の発展で重要な局面を迎えているところであり、両国の人間同士が話し合うのは非常に有意義」と表明しました。


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そのうえで、ラオスはインドシナ半島の内陸国として「Land locked country」から発想を転換し、周辺の国々とつながる「Land linked country」の意識で政策展開していくことの重要性に触れました。東西経済回廊や南北経済回廊などメコン地域の幹線道路の「結節点」として、「物流拠点になる力が秘められている」とし、「国際社会の自由貿易にさらされながら発展していかなければならない。日本の地方政府(都道府県等)や投資家に関心を持ってもらえれば幸いです」と話しました。


続いて、センダボン副事務局長がラオスの投資環境について概括的にプレゼンテーション。国内全体では道路、電力、水道などのインフラ整備が遅れているが、日本の支援によりビエンチャンでは進展している現状を紹介し、今後の課題として「労働力となる若者の教育・訓練をしていくことが重要」との認識を示しました。さらに、人口規模が小さいものの、外国からの投資環境を整備してきており、「周辺国と合わせると市場規模(購買力)は大きい。『政治的な安定』も強調したい」と述べました。


工業団地(経済特区、Spescial Economic Zone)の整備に関しては、政府がビエンチャン近郊など国内10カ所以上で整備を進める計画といい、サナン氏は、タイやベトナムなど周辺国の工業団地を視察してきた経験から「(工業団地の運営には)可能な限り、民間企業の力を生かしたい」との考えを示しました。一方、「関連法の整備を進めなければ投資家の信頼が勝ち取れない。しっかりと進める」と課題解決に意欲を見せました。


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ラオス商工会議所のサナン副会長と


こうした中、ラオスで特に注目すべき産業は、農業・農産物加工業、観光業です。これらが「ラオスらしい発展」の基盤になるものだと思います。商工会議所もこれらを重視しており、この日の会談には家具協会や木工協会、手工芸品協会、農産物加工品協会の各団体も参加しました。


家具協会は「家具のまち」として知られる福岡県大川市との交流に触れ、「ラオスの木材は海外に輸出できる自負がある。技術・資金の協力があればともに成長していける」と表明。農産物加工協会も「農産物は期待が持てる品目がある。ただ、加工する技術と資金が不足している」と述べ、同国の潜在力を引き出す協力関係の構築を求めました。


□■ラオス計画投資大臣への表敬


商工会議所との意見交換の後、計画投資省へ。


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ソムディ・デゥアンディ計画投資大臣を表敬訪問しました。


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ソムディ・デゥアンディ大臣(右)との会談。左は吉村敏男・視察団長


大臣は昨年10月、福岡県を訪れ、小川洋知事らと交流し、ラオス経済・投資セミナーにも参加しています。冒頭、「昨年は素晴らしい歓迎をありがとうございます」と謝意を示し、「多くの企業がラオスに関心を持っていただき、うれしく思いました」と述べました。


吉村敏男・視察団長からは福岡県のバンコク事務所の状況などを説明。大臣は「ラオスの投資情報を収集し、福岡県で広めてほしい。JICAともよい協力関係を築いており、今後ますます福岡県との協力を増やしていきたい」と述べ、地方自治体との緊密な連携に意欲を示しました。


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大臣との会見を通じて、経済発展に向けたラオスの強い意志を知ることができました。


次回は、ラオスの特性を生かした支援を意識したJICA(国際協力機構)ラオス事務所の取り組み、ラオスの生活・文化の実情についてまとめます。


(続く)


   ◇


3日は節分。わが家でも豆まきを。午前中は博多総鎮守・櫛田神社を参りました。


田辺かずきのブログ-節分


午後は前野さつき古賀市議の新春のつどいにお招きいただき、出席。挨拶もさせていただきました。県と市の連携を引き続きしっかりと図っていきます。


田辺かずきのブログ-前野市議つどい



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