**本気で好きなものの話。── わたしと装飾写本のこと。**
西洋美術館の常設に通い始めて、もう8年。
最初の頃は、写本コーナーを素通りしていました。
でも5年前、急に「なぜかわからないのに惹かれてしまう瞬間」が訪れたんです。
そこから世界が変わりました。
装飾写本の、規律のある文字。
当時の光や温度が染み込んだ羊皮紙。
小さな金の装飾、祈るように描かれた花々。
意味はわからなくても、ただずっと見ていられる。
中世の歴史の中を歩いているような気持ちになるんです。
どこか懐かしくて、知らないはずなのに“知っているような”。
こういう感覚って、説明がいらないのかもしれない。
写本は人気コーナーではないけれど、
だからこそ一人でゆっくり眺められる時間も好き。

ミュージアムショップで見つけたカードやファイル、
内藤先生の本、限定のマステたちも
気づけば部屋の一角に小さな“写本棚”ができていました。

先日仲間入りした新しく購入したものたち🎵
わたし、この世界が本当に好き。
そして、いつかフランスの古本屋さんで
「わたしに見つけられたがっている写本」と出会いたい。
その日のために、今日も美術館に通い続ける。
国立西洋美術館の常設展には装飾写本があります。
ご興味のある方はぜひ♪♫

