『過保護な若旦那様の甘やかし婚』 | なにわの司法書士の徒然草

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毎日放送(TBSテレビ系列)木曜24時59分のドラマ『過保護な若旦那様の甘やかし婚』

 

 

今作の主演は髙野洸だが、ストーリーの軸はヒロインの井頭愛海の方になりそう

 

井頭愛海は、朝ドラ『べっぴんさん』で芳根京子の娘役として話題に

 

朝ドラからは、ヒロインの親友、妹、娘といった役が注目される傾向があり

 

小芝風花、吉岡里帆、奈緒、松本穂香などなど、朝ドラの脇役から主演級になった女優は多い

 

そんな中、井頭愛海はその後も主演やヒロイン役どころか、メインキャストも少なく

 

連続ドラマに出演しても5~6人でまとめてエンドロールに名前が出るレベルだったり

 

ようやくめぐってきたヒロイン役でどのような輝きを放つだろうか

 

 

ストーリーの方は、タイトルが全てを表しているような感じ

 

井頭愛海が演じるのは、老舗旅館で板前の見習いとして働く女性

 

もともと父親がこの旅館の板長をしていたようで、旅館の息子の髙野洸とも幼馴染みのよう

 

幼い頃に父親を亡くした時に隣にいてくれたのも髙野洸で

 

どうやら井藤愛海にとっては初恋の人といった雰囲気

 

 

ちょっと気になるのは、井頭愛海が髙野洸のことを「推し」と言っていること

 

「推し」という言葉は、アイドルとファンのように越えられない壁がある中での関係で

 

だからこそ『推しが上司になりまして』や『推しが武道館いってくれたら死ぬ」といった

 

推しと推し対象とがその壁を越えたりする作品が成立するのだろう

 

しかし今作の2人は小さい頃からお互いを知っていて、髙野洸も井頭愛海を下の名前で呼び

 

旅館の若旦那とはいえ、井頭愛海だって先代板長の娘で、そう距離を感じる関係でもない

 

「推し」と結婚することになった、という方が最近の流行りには乗っているのだろうが

 

素直に「ずっと片想いだと思っていた初恋の人と結婚することになった」という方が

 

違和感なく見られたような気がしてならない

 

 

髙野洸が井頭愛海にプロポーズしたのは、父親の大和田伸也さんが勧める政略結婚を

 

回避するためというのが大きな理由ではあるようだが

 

結婚に至るまでのドタバタを描いていくようには見えない

 

とするとドラマの展開としては、過保護すぎる髙野洸の溺愛っぷりをコミカルに描くのか

 

障壁となるとすれば、父親のような板前になることを夢見ていた井頭愛海が

 

結婚することで女将さんにならなければいけないといったあたりか

 

いずれにしても、いかにも少女漫画といった見やすいラブコメになることだろう