2010-11-07 06:26:57

第130回_岡崎久彦_外国人を唸らせたかっこいい日本人③

テーマ:外交官

外国人を唸らせたかっこういい日本人を財界人から石坂泰三(いしざかたいぞう)(第2代経団連会長)、平山外四(ひらやまがいし)(第7代経団連会長)の2人を第128回、129回で取り上げたが、外交官にも外国人を唸らせたかっこいい日本人がかつてはいた。それは現在、外交評論家の岡崎久彦(おかざきひさひこ)である。



今から50年以上前のオックスフォードで、一人の日本人が噂になっていたという。何でもケンブリッジに留学している日本人があまりにも優秀なので、教授たちが舌を捲いているというのである。ケンブリッジの俊秀の噂がオックスフォードまで聞こえてくる、ということはそうざらにあることではない。しかも日本が敗戦して10年そこそこ「いまだに戦後」と言ってもよい時代の話である。この優秀な日本人が、外務省から留学していた岡崎久彦であった。

岡崎は国際情勢判断の大家といわれ、外務省では調査企画部の分析課長、調査課長、調査室長、さらに調査企画部長、初代情報調査局長を歴任し、ほぼ一貫して情報屋で通した。ソビエト連邦が崩壊することを箴言したことでも知られる。

そして何よりも彼の著書が優れている。現近代史を知りたい人は岡崎の書著を読むことをお勧めする。歴史家顔負けの歴史の詳しさと外交官ならではの視点で書かれているところが面白い。


余談になるが、岡崎はタイの大使を最後に1992年(平成4年)に外務省を退官している。その後は博報堂の特別顧問になっている。電通と通産省(現経済産業省)、博報堂と大蔵省(現財務省)とのつながりが深いことは知られている。役員を見るとそれぞれの役所から天下っているのが分かる。万博やオリンピック等の国際行事の仕事を貰うためというのは容易に想像がつくが、何故外交官が博報堂の特別顧問なのか不思議に思い博報堂の創業家一族(3代目)の瀬木(せき)(当時相談役)に会った時に聞いてみたことがある。「岡崎タイ元大使が御社の特別顧問をやっていたことがあるが何故か?」「君はよくそのことを知ってるな。しかしその質問には答えることは出来ない」結局質問に答えてはくれず疑問は解消できなかった。何か公に出来ない理由があるのだろう。

 

岡崎久彦の書著お勧め本

「尊敬される国民 品格ある国家」ワック渡部昇一供著

「どこで日本人の歴史観は歪んだのか」海竜社

「百年の遺産 日本近代外交73話」産経新聞社

「陸奥宗光」上下 PHP文庫 

「小村寿太郎とその時代」PHP文庫

「幣原喜重郎とその時代」PHP文庫 

「重光・東郷とその時代」PHP文庫

「吉田茂とその時代」PHP文庫 

 

文責 田宮 卓



参考文献

岡崎久彦「尊敬される国民 品格ある国家」ワック 渡部昇一 供著





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