2010-12-10 20:50:23

第145回_松下幸之助_エレベーターでの別れ際で人物の大きさが分かる

テーマ:松下幸之助

「実るほど頭(こうべ)の垂れる稲穂かな」という諺がある。穂は実がたくさん入っているほど重く、 頭を垂れるもの。人の場合も、学問や徳行が深く心の立派な人ほど、人前で謙虚に振る舞うものであるとの意味であるが、松下電器(現パナソニック)の創業者、松下幸之助も生前、「人間が偉くなればなるほど、それだけ丁重に懇切丁寧になるもので、なまじっかの偉さでは逆に肩肘を張って尊大に構えるけれども、本当に人間が出来てくると、まったく腰が低くなって頭が下がってくる」と語っていたとされる。

事実、松下自身は言葉のとおり実に腰の低い人であった。




帝人のある幹部がある時エレベーターで松下幸之助と一緒になった。経営の神様と言われる人なので深々と頭を下げて挨拶をしたら、松下さんは自分よりもっと頭を下がって挨拶していたのでこの腰の低さには驚いたという。


また、イトーヨーカ堂の創業者、伊藤雅俊は母親が松下幸之助と2歳違いであった。1975年(昭和50年)頃、松下電器と仕事の係わりができたことから、松下幸之助に「会社にいらっしゃいませんか」と誘いを受けたので喜び勇んで伺った。日本を代表する大企業の社長として「経営の神様」と崇められている人に息子ほどの一小売業が会うのだからさすがに緊張したという。


松下は柔らかな大阪弁で話をした後、伊藤を見送るのだが何とエレベーターの1階まで来て丁寧に見送ってくれたという。これには伊藤もショックで身に余る光栄というよりも、商人は食べていくのが大変であることを知り尽くしている人だと感じたという。




作家の中谷彰宏(なかたにあきひろ)も似たような経験をしている。住友銀行(現三井住友銀行)副頭取から融資先で経営の悪化していたアサヒビールに行き「スーパードライ」をヒットさせ見事に会社を再建させた名経営、樋口廣太郎(ひぐちひろたろう)に会った時。帰る時にやはりエレベーターの1階まで見送ってくれたという。これには中谷も驚き、息子ほどの年が離れている人に対してそこまで出来るのは大物であるからだと思ったという。




会社の社長であれば目下の者であれば部屋の出口まで、せめてエレベーターが来るまで見送るのが精々(せいぜい)であろうが、やはり大物は違う。



関連サイト

松下むめの(幸之助の妻)語録

http://t.co/aWvKaFL


松下幸之助語録集

経営編 http://bit.ly/qdHs4R

成功編 http://bit.ly/qPkJ30

政治編 http://bit.ly/oL2axG

仕事編 http://bit.ly/qgGp3U






文責 田宮 卓



参考文献


伊藤雅俊 「商いの道」PHP研究所

江口克彦 「人生と経営この素晴らしきもの」PHP













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2010-09-04 18:41:22

第104回_松下幸之助_トップの謙虚な心

テーマ:松下幸之助

「実るほど頭を垂れる稲穂のように」これは古い言葉であるが「実るほど頭の下がる稲穂かな」といううたがある。人間が偉くなればなるほど、それだけ丁重に懇切丁寧になるもので、なまじっかの偉さでは逆に肩肘を張って尊大に構えるけれども、本当に人間が出来てくると、まったく腰が低くなって頭が下がってくるのだということだと思う。




これはパナソニック(旧松下電器)の創業者、故・松下幸之助が生前言っていたことであるが、松下自身実に腰の低い人であった。会社が大きくなればなるほどトップとなる人間が忘れてはいけないことが謙虚な姿勢、心であろう。では実際松下幸之助はどうであったか。




帝人のある幹部がある時エレベーターで松下幸之助と一緒になった。経営の神様と言われる人なので深々と頭を下げて挨拶をしたら、松下さんは自分よりもっと頭を下がって挨拶していた。この腰の低さに驚いたという。




昭和53年(1978年)当時、札幌にある百貨店・松坂屋さんの中にパナソニック(旧松下電器)さんのショウルームがあった。その松坂屋さんとイトーヨーカドーが業務提携を行うにあたり、パナソニックさんのショウルームが撤退されることになった。その時の撤退の仕方が、次に使用する人のことを考え、破損箇所の修理はもとより、清掃まできっちりとした心のこもったものであったとの報告を担当者から受けた伊藤雅俊社長(現・名誉会長)は、パナソニックさんの日頃の社員指導による社風の表れであると非常に感銘を受けた。そこで早速その気持ちを手紙に綴り、松下幸之助に出したところ、次のような返事が来たという。「当然のことをごく自然に行っただけにもかかわらず、お褒めの言葉をいただき、ありがとうございます。そんなことがご多忙を続けておられるあなた様のお耳にまで入るということは、経営において最も大切な、社内における円骨な意思疎通が立派に行われていることの証だと思います。それが今日の御社を築き上げられたのだと感じ入っています。お手紙は、わが社の社長はじめ幹部に見せまして、経営強化の貴重な教材にさせていただく所存です。」この返事に改めて松下幸之助の凄さを感じた伊藤雅俊は早速社内報に「商売の原点を学ぶ」というタイトルでこの手紙の経緯を紹介し、さらに幹部に対しては「経営の原点」という冊子をつくり部下の育成に活用させた。



関連サイト

松下むめの(幸之助の妻)語録

http://t.co/aWvKaFL


松下幸之助語録集

経営編 http://bit.ly/qdHs4R

成功編 http://bit.ly/qPkJ30

政治編 http://bit.ly/oL2axG

仕事編 http://bit.ly/qgGp3U






文責 田宮 卓



参考文献

江口克彦 「人生と経営この素晴らしきもの」PHP

伊藤雅俊 「商いの道」PHP研究所









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