義兄が・・・・
いっぺんこれを読んでみろ・・・涙なくしては読めないぞ・・・
と大層に渡してくれた本だ。
やれやれ、ポツリポツリと読み始めた・・・【永遠の0】という戦記もの?
宮部久蔵・・・神風特別攻撃隊員
彼の孫が、祖父の戦友を訪ね・・・彼の生き様を聞いてあるく話だ!
愛する家族のため生きて帰りたいと願う久蔵は卑怯者臆病者なのか?
死ぬな生きて帰れと部下に言った彼がなぜ死を選んだのか?
何人もの戦友の話を聞いていく中で、宮部久蔵の実像の輪郭が見えてくる。
特攻として鹿屋基地から玉音放送の2~3日前に飛び立った旧型零戦は、米軍艦に米軍が敬意を表するほどの体当たりで最後を遂げる。
最終章あたりから、鳥肌が立つ思いで読み進んだ・・・
久方振りに夢中で読んだ本だ!
何百万人もの国を思い家族を思って逝かれた戦死者の方々に、一人ひとりの死が残された者に決して無意味で無かったことを告げたい思いがこみ上げてくる。
そんな、本だった。