かるた たこあげ げんきなこ
こけし  しもやけ  けやきのめ
めだか かげふみ みずすまし
しがつ つみくさ さくらもち
ちまき きつつき きりのげた
たうえ えひがさ さくらがい
いなか かなかな なつやすみ
みさき きいちご ごむぞうり
りんご ごいさぎ ぎんやんま
まつり りんどう どうわげき
きのみ みのむし しかのこえ
えいが がいとう(お) おおみそか
 

阪田寛夫「年めぐり」ですが、いつも師走になるとこの詩が浮かんできます。
物忘れが激しい今日この頃に何故かすらすらと暗唱できてしまう不思議は、
この詩が小学生だった子供の国語の教科書に載っていて
それを音読する声が耳に残っているからでしょうか。

一月はお正月の遊び
二月のはじまりは「こけし」寒い季節子供達は囲炉裏端でこけしを並べて遊んだのかな?
口ずさめば走馬灯のように昔の子供たちの四季の景色が流れます。
六月えひがさは絵日傘。
九月のゴイサギは五位鷺。位階を与えられた高貴?な鳥!
続くギンヤンマ・・。このごろもう見かけなくなりましたね。
十一月鹿の声・・奥山に紅葉踏み分けなく鹿の求愛の声
十二月の映画っていうのも昔ならではの感覚でしょうね。
それから外套ってもう言わない?
わたしが子供のころはオーバーとか言いましたがそれも聞かなくなって久しいです。 
阪田寛夫さんは昭和のはじめの生まれで、「さっちゃん」の作詞もこのかたです。
 
しりとりは最後の一文字を追いかけるだけではなくて
まつり りんどう どうわげき や、
えいが がいとう おおみそか の、ように
音(おん)をつないでいるのも楽しいです。
 
リズミカルで小気味よい調べは、美しいから耳に残り記憶に残るのでしょうね。
そして明日は いよいよ 「えいが がいとう おおみそか」の大晦日です。
 
あら?がいとうはもしかすると外套ではなく街灯かもしれない。