近鉄、中日などで投手として活躍した佐野慈紀氏(56)が30日、自身のブログで、糖尿病による感染症が進行したため、5月1日に右腕の切断手術を受けることを明かした。

56歳の誕生日を迎えたこの日、野球人生とこの一年の闘病生活を詳述。昨年4月に右足中指が重症下肢虚血となり切断し、一度は回復したが、12月に感染症が転移して壊死(えし)した指先2本を切断した。さらに今年1月には心臓弁膜症が発覚。「動脈硬化が激しく回復がままならない。糖尿病による影響は恐ろしい」と経過を記した。右手の機能を残すよう治療を続けてきたが、感染症が進み、右腕を切断する決断を下した。

愛媛・松山商高から近大を経て、1991年にドラフト3位で近鉄に入団。96年オフには中継ぎ投手としてプロ野球史上初の1億円プレーヤーとなった。中日、米独立リーグ、オリックスと渡り歩いて2003年に引退。主に救援でNPB通算353試合登板で41勝31敗27セーブ、防御率3.80だった。

自身の薄毛をネタに「ピッカリ投法」と名付けるなど、明るいキャラクターでファンの心をつかんだ。「苦難の先には幸せがある。元来ただの強がり。ならば命ある限り強がって生きる」と決意をつづった。


〜5/1付サンケイスポーツより抜粋〜


頑張れ頑張れ、佐野慈紀!