【あまてらすすめらのおおかみののたまはく】
(天照皇大神の宣はく)
天界にいらっしゃいます天照大神様がおっしゃいました。
【ひとはすなわちあめがしたのみたまものなり】
( 人は則ち天が下の神物なり)
人間は神様の御子なのです。
【すべからくしづめしづまることをつかさどるべし】
(すべからく静め謐まることを掌るべし)
神様のお子であるから、すべての人間は心静かに、おだやかに生きなければならないのです。
【こころはすなはちかみとかみとのもとあるじたり わがたましいをいたましむことなかれ】
(心は則ち神と明との本主たり 心神を傷ましむこと莫れ)
人間の心も親である神様の心と同じなのです。だから自分の心を傷つけてはならないのです。
【このゆえに】
(是の故に)
どうしたら心を傷つけないように出来るかを教えます。
【めにもろもろのふじょうをみて こころにもろもろのふじょうをみず】
( 目に諸の不浄を見て 心に諸の不浄を見ず )
目から「きたないもの」「不浄なもの」「見たくなかったもの」「見てはならなかったこと」「つらい事」を見てしまったのです。
でも、心の奥底に押し込まないでください。
いつまでも繰り返し思い出さ無いで、忘れる努力をしてください。
その為には、許してあげる心が必要なのです。
【みみにもろもろのふじょうをききて こころにもろもろのふじょうをきかず】
(耳に諸の不浄を聞きて 心に諸の不浄を聞かず)
耳からも「知ってはならないこと」「知らなかったらよかった事」聞いてしまったばかりに心が傷つきます。
心の傷を深くしないで、悲しい気持ち、怒りの心を鎮めるには、やはり許す心でその事柄を忘れる努力をしましょう。
【はなにもろもろのふじょうをかぎて こころにもろもろのふじょうをかかず】
(鼻に諸の不浄を嗅て心に諸の不浄を嗅ず)
鼻からも二度と嗅ぎたくない、嫌な臭いを嗅いでしまつた時も、その嫌な臭いを他の人々にも嗅かせないように対処しましょう。嫌な臭いはみんな同じです。嗅かせないように原因である源を無くしてあげましょう。
【くちにもろもろのふじょうをいいて こころにもろもろのふじょうをいわず】
(口に諸の不浄を言ひて 心に諸の不浄を言わず)
【みにもろもろのふじょうをふれて こころにもろもろのふじょうをふれず】
(身に諸の不浄を触れて 心に諸の不浄を触れず)
【こころにもろもろのふじょうをおもいて こころにもろもろのふじょうをおもはず】
(意に諸の不浄を思いて心に諸の不浄を想はず)
ここからは、自分から発した出来事です。
目耳鼻は、自分の周りから受けた出来事です。だから早く忘れなさい。忘れる事が出来るにはまず許す心がなければなりません、許す事が出来れば、忘れられるのです。
でも、この我が口身意(くち、み、こころ)は、自分が吐いた雑言、相手に暴力を振るう等、又口には出さないが、暴力は使わないが、心の中で「にくみ」「恨み」又仕返しを考えた等など、この行為は自分が一番知っています。
心の中で、「ごめんなさい」と手を合わせて反省しましょう。
相手に対しては「許す」心、自分がした行為、思いは素直に反省して「謝る」心を育てて下さい。
【このときにきよくいさぎよきことあり】
(この時に清く潔き偈あり)
この「許す」「素直」「反省」の心が出来た時に清く、汚れのない体になります。
【わがみはすなはちろっこんしょうじょうなり】
(我が身は則ち六根清浄なり)
許す心、素直な心、反省する心になれると、目、耳、鼻、口、身、意の六根が清らかになり、穏やかな心となります。
【ろっこんしょうじょうなるがゆえにごぞうのしんくんあんねいなり】
(六根清浄なるが故に五臓の神君安寧なり)
清らかなおだやかな心になりますと、「心臓」「肝臓」「腎臓」「肺臓」「脾臓」の五臓の血液が変わります。
怒り、不安、苛立、等で酸性化していた血液や体液がアルカリ性になります。
【ごぞうのしんくんあんねいなるがゆえにてんちのかみとどうこんなり】
(五臓の神君安寧なるが故に天地の神と同根なり)
五臓の臓器が正常に力強く働くようになりますと、元気な肉体は天と地を継なぐアースとなります。
天、人間、地は同根となります。
【てんちのかみとどうこんなるがゆえにばんぶつのれいとどうたいなり】
(天地の神と同根なるが故に万物の霊と同体なり)
この世もあの世も、全て磁力でつながっているのですから、全ての霊体も磁力ですから、万物のあらゆる物体と霊体は同体になるのです。
【ばんぶつのれいとどうたいなるがゆえになすところねがいとしてじょうじゅせずということなし】
(万物の霊と同体なるが故に為す所願いとして成就せずといふことなし)
万物の霊は一つなのです。
私の願いもあなたの願いも一つとして、皆んなで考えるのだから、願いが叶わ無いはずがないのです。
【むじょうれいほうしんとうかじ】
(無上霊宝神道加持)