安岡正篤先生の座右の銘に「六中観」があります。

その中の四「壷中有天(壷の中に天あり)」を教訓にしたいものです。

 

「昔、中国の役人が、何気なく役所の窓から往来を眺めていると、薬売りの老人が店を閉めた後、小さな壷の中に入っていくのが見えました。気になって次の日、その老人に尋ねてみました。老人は、壷の中に入っていくところを見られたのならば・・・と、一緒に壷の中に連れて行ってくれました。

壷の中には、美しい山水があり、金殿玉楼があり、楽しく過ごして帰ってきました。」

 

毎日の生活の中に、もう一つの別の天地を持ちましょう。

心の持ち方次第で、狭壷の中にも天があるのです。

今、私たちの外出することが出来ない環境の中でも、壷の中に別天地を創ることが出来ると教えてくれています。

一度してみたかった、様々なことに挑戦出来る「時」を頂いているのです。