ここでいう普通の人(健常発達の人)とは、他者が自分のことをどう見ているかが大事で、自分より他者を優先させる
反対にADHDやASDの人は、他者より自分がどうしたいかを優先するタイプである
イジコミ(意地悪コニュニケーション)という戦略が、幼稚園の終わりから小学校の低学年の女子の間で起こる、他人に関心の高い早熟な子により、自身に関心の高いADHDやASDの子は、このイジコミの世界から弾き出されてしまう
女の子の場合、10歳くらいからこのイジコミスキルを習得していく
男の子の場合、女子より遅れて暴力といった非文化的な形で現れるのが特徴だ
イジコミとは、小出しに意地悪をしながら適度な量の意地悪をする、これは、お互いの立ち位置の確認や力量やスクールカーストを決めていく技術なのである
上手にイジコミをすることは、直接的な暴力を避けたり、社会的な関係を保つ上で相当に文化的なことでもある
イジコミ力は、健常発達者に不可欠な承認欲求と関わりが深く、たくさんの人から承認してもらうには、このイジコミスキルが高いことが前提なのである
健常発達の人にとってはイジコミこそ生きる世界であり、イジコミのない世界は生きる意味がないのである、イジコミとは言い換えると対人希求性なのだ
健常発達の人は、色、金、名誉がモチベーションでありそれ以外はないのである
端的にいうと、発達障害的な人と健常発達の人とでは、対人希求性の違いが大きいのだ
対人希求性が過多になると境界性パーソナリティーとなる、真ん中に健常発達の人がいて、対人希求性が鈍感なのがADHDやASDの人で、敏感なのは統合失調症である
健常発達的心性を持つ人の特徴は対人希求性である、過多になると周りの人にも自分にもしんどい状態になる
健常発達的心性を持つ人の対人希求性は、周りの人の承認を誰が受けるのかを競い合う競合的な性質を帯びており、だからこそ、健常発達の人は常にイジコミバトルフィールドに投げ込まれている
このバトルフィールドでは、表ではいいことを言い、裏ではジャブを打ち合うというイジコミコミュニケーションを行うのである
SNSの「いいね」に関しても健常発達的心性について詳しく書いてあるので興味深く読ませてもらった
普通とは人数が多いとかそのような数的なものだけで、どちらに転んでも人間として生きるのは面倒なのだと思う
これを読めば自分がどちら側かがわかるし、理解できない他方に関しても理解できるだろう
読み易いのでおすすめである