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【人生の季語】

 

大輪のダリアは華やかで美しいけれど、

小ぶりのポンポンダリアが可愛らしくて、

そして秋という季節は何とは無しに、

繊細なグラデーションを描きたくなります。

 

今回のレッスンの花材は

ポンポンダリア、ダイアンサス、スカビオサ、

アストランティア、シンフォリカルポス、

ベビーハンズ、アイビー。

 

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ポンポンダリアの代わりに、

小ぶりのアプリコット系コスモスを合わせてみたり。

 

春の頃の赤やピンクとは様子が変わって、

湿った落ち葉の香りがするような、沈んだ色調になります。

これを人によって「落ち着いた」や「シック」など

形容したりするのですね。

そこからどんな言葉を拾うのかは、人それぞれ、

持ち前のセンスによるところでしょう。

 

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夜が長くなりました。

その分、沈む太陽は美しい茜色に空を染めて別れを惜しみ、

昇る太陽はいちごミルクの朝を演出してくれます。

 

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空という大きなパレットに、どんな色が広がっているのか。

秋は特に毎日違うから、見ていて楽しいです。

こんな美しい朝焼けを目にすると、

早起きは三文の得ならぬ、宝物です。

空にどんな色が混じっていたか、それが花選びにも

反映されていますから。

 

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季語を外さないことは、生きる上でも大切なことだと

この頃思うようになりました。

それは、和歌を詠んだり、着物を選んだりする部分的なことではなく、

人生全体を捉えた周期のこと。

 

春夏秋冬。

それぞれの華やぎや、美しさがある。

満開の桜も良いし、真っ赤に山を染める紅葉も見事。

エネルギーの種類が違うのだから、比べようもありません。

季節を間違わず、その時の一番美しい姿を

自然は見せてくれている。

私もそうありたい。