フルフォードレポート【日本語版】2024.8.5

BRICSとG7国家の新国際金融システムをめぐる衝突
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≪2024/08/05 VOL761≫

http://benjaminfulford.jp/

国際金融システムの再起動に向けて、いま世界各地で様々な交渉が行われている。
BRICS同盟の中では「インド」と「中国・ロシア」の2つの意見が競合し、また欧米では「軍・当局の改革派」と「ロックフェラー陣営」の対立が日に日にエスカレートしている状況だ。ただ、それら全ての勢力の認識として共通しているのが「今の仕組みが既に機能不全に陥っている…」ということ。それから「アメリカの倒産が迫っている今、早々に新しい国際金融の仕組みに移行しなければならない…」という2点だ。

 

【 BRICSの動き 】

現在、BRICSには ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ、イラン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、エチオピアの9ヵ国が正式加盟( サウジアラビアは既に新加盟の資格を付与されていて、今は加盟を検討中)。
その他にも、直近で言うと タイとマレーシア正式申請し、トルコ政府も「BRICSへの加盟を望んでいる」とメディアなどで公言している。

今後 サウジアラビアが正式加盟に踏み切れば、現時点でBRICSは世界の原油生産量の41%、人口の46%、世界GDP(購買力平価ベース)の36%を占めることになり、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカからなるG7の経済規模(世界GDPの30%、人口は10%未満)を軽く上回ることになる。そのため今、BRICSは欧米主導の決世界の政治・経済・金融システムを再構築しようと「米ドルに代わる新たな国際通貨」の発行を目指している。

そこでロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席は、アメリカ人以外の

 

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