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夏目友人帳を彷彿とさせるストーリー展開で、

この脚本の構成をエロゲというコンテンツでやるのか? みたいな感じの印象を受けた。

 

これは判断が難しいところなんだけど、

エロゲというコンテンツはヒロインがメインだ。

 

けれど、共通√ではヒロインが台座、

言わば問題の発端を持ってくるような助手のようなキャラクターの立ち位置にいる。

 

そしてストーリーのメインはゲストの妖怪。

みたいな。

 

確かにストーリーはとても胸温かくて、良い話なんだけど、

これは一人称のエロゲではなく三人称のアニメーションで見たい脚本の方向性だな、と。

 

土曜夕方ごろに放送していても違和感がない、という意味ではエロゲらしさにやや欠ける。

 

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●面白さ⇒続きが気になる構成力

●満足度⇒シナリオに納得できたかどうか

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花子 60点 (面白さ△ 満足度〇)

可もなく不可もなく。

共通√のようにいい話だなあ、で終わるサブストーリーもなく。

終盤ちょろっと一波乱あったものの雑に解決して、その後いちゃいちゃしながらすっとエンディング。

 

共通√を書いたライターとは思えないほどに内容も短いうえに薄かった。

 

花子は他√での厚かましさがよかったな。

 

 

由岐奈 67点(面白さ〇 満足度〇)

他のヒロインが強すぎるせいで、典型的ツンデレでしか責められない弱さがあったけど、このキャラクター性で主人公との子弟関係で話が進むってのは新しい方向性だ。

その部分を大いに期待していた身としては、やや掘り下げの少なさに不満足度はある。

もうちょっと師匠と弟子関係でのイチャイチャとかエピソードが欲しかった。

 

が、話の展開のさせ方や、別の部分での掘り下げ方はものすごい良い。

エロゲって√入ると他ヒロインとの対立をやらないんだけど、ちゃんと幼馴染である白との確執を描いててポイントが高い。

白と主人公の関係性の深さに一瞬絶望しかける描写なんか特に好みだった。

 

とは言え花子√同様、エンディングが妙に雑なので点数はこのライン。

 

あまり脚本に影響しないのでマイナスという程ではないけど

声優さんの演技の硬さと相性悪く、ライターがこれでもかと言うほど「そ、そんな」「べ、べつに」みたいにドモる描写を入れるもんで一部かなりくどかったのが気になった。

 

みだり 69点 (面白さ〇 満足度〇)

エロゲでは主従関係キャラはありそうであまりない。

しかもサキュバスと人の身分恋愛と来たら楽しみに胸を膨らませていたんだけど、身分恋愛的な障害ストーリー要素はほぼゼロだった。

 

というより、共通√に比べるとストーリー性がどの√も薄い。

意図してイチャイチャオンリーに注釈しているんだろうか。

由岐奈√でも感じたけど、せっかくある設定を生かしきれていないと言える。

 

エンディングは小さいながらも大団円的に綺麗にまとまっていたので、+加点。

 

 

白 71点(面白さ 〇 満足度〇)

杏子御津+ロリは最強。

しかし今作はそれに加えて方言まで+で新鮮な合法ロリ姉キャラと化していた。

もうこの子は強い。

可愛さだけで他のヒロインを出し抜いていた。


この√がグランドエンディング的な扱いかと思いきや、あまり他√と変わらずの尺で〆に。

 

また似たような感想になるけど、悪魔とのエピソードがしれっと流されたりと、掘り下げて欲しいべきところが流される傾向にあるのが残念な点だ。

 

総合評価 64点 (イラスト ○ 音楽○) ★★★☆☆

 

ヒロインは個性的だし、主人公も訳ありでちゃんと目的意識があるしで、人物関係は文句なし。

逆にストーリーの方はライターのやりたいことが出し切れていない尻切れトンボ感はある。

 

何度も述べているように、設定が生かしきれていない。

大悪魔だったり、サキュバスだったり、由岐奈の天才的な魔法使いの才能だったり。

主人公がこれまでどれぐらい努力して魔法使いになったのか、みたいな過去話の掘り下げとかも必須な設定だったように思える。

 

ワクワクするような材料が揃っているのに、出てきたのはメインディッシュではなくスイーツのみだった。

甘い部分は十分だっただけに、もう少し踏み込んだシナリオ展開が欲しかったところ。