今年の日経平均 | 経済、社会を考える

今年の日経平均

 今年ももう終わろうとしている。今年の日本経済に関しては、アベノミクス中心の一年だった。日経平均は、1月4日の10604円に始まり、1月9日に年初来安値10398円をつけ、そこから徐々に上昇し3月21日に12650円。その後、4月2日に11805円まで下落。しかし、日銀の異次元の金融緩和決定を受け、4月4日に大幅上昇し、その後も上下しつつも上昇トレンドを維持。5月23日に、今現在の年初来高値15942円をつける。しかし、バーナンキFRB議長の金融緩和のペースを落とすとの発言から急落し、その後も大きく上下し荒い動きとなり、6月13日に12415円まで下落。その後は、持ち合いながらも下値を切り上げ、ここ最近は、米国の金融緩和の縮小時期の思惑で動いていたが、米経済の好調や円安進行もあり、年初来の高値に近づいている。約5000円ぐらい上昇した。約1.5倍になったわけだ。
 ドル円も1月2日の安値約86.5円から、ぼぼ日経平均と同じ動きをし、現在は、約104.1円。約20円近くの上昇だ。日経平均やドル円のここまでの上昇を予想した人は、昨年の段階ではあまりいなかった。この大幅な上昇の理由は、アベノミクスに象徴される日銀の異次元の金融緩和、米経済の回復、欧州金融危機の鎮静化などがある。さて、来年はどんな年になるのだろうか。良いお年を。