「JINSEI STORIES」より
要注意！
世界中のスリや泥棒大集合のパリ。
昨日、白昼堂々、事務所の前に
停めていた高級車の窓ガラスが
破壊されて、警察の出動となる
事件があった。
このようなことが、最近頻発
しはじめている。
ここだけの話、うちの事務所の
門の前にあるマンホールの中に、
夜の11時位になると、黒い恰好の
男たちがやってきて、「ブツ」を
隠しているのだ。
たまたま、事務所の窓から下を
見下ろしていたら、それを目撃
してしまった・・・。
それからは、愛犬の散歩のたびに、
用心をしてきたが遅い時間になると、
やはり、男たちがやって来ては、
「ブツ」を隠すのである。
パリ市内を歩いていると、電線に、
スニーカーとかがぶら下がって
いたりする。
これは売人が下にいるよ、という
合図なので、写真とか取らないで、
さっさと、そこから逃げるように！
マンホールに隠すものには色々な
種類があって、怪しいと思ったので
管理人さんには通報をしておいた。
以降、警察が周囲で聞き取り調査を
しはじめたかと思ったら、少し前、
そのマンホールが簡単に上がらない
新しい重い物にとりかえられていた。
車のガラスを割って、中に置いた
ハンドバックとかを狙う犯罪も
爆増している。
とにかく、オリンピックを前に、
物騒な感じが増している。
「気を付けて、最近、パリ中心部を
夜にワゴン車で、空き巣グループが
偵察しているという噂だ。
オリンピックでパリを離れる人が
増えているから、調査をしてるんだ。
東や南から泥棒集団が、フランスに
入っているらしい」とのことだ。
空き巣被害も増えだしている。
フランス人の多くが、夏休みにパリを
出て、オリンピックのお祭り騒ぎや
政治的暴動やデモから離れ、静かな
場所で過ごそうとしているその一方で
空き巣たちが、偵察活動をしている。
観光客の日本人にはわからないかも
しれないが、女性二人組のおしゃれな
若者や家族連れのスリが、ばんばん、
観光地やオリンピック関係の施設の
周辺に集まりだして、「悪いこと」を
やらかしているのである。
散歩をしていると、明らかにそれだと
わかる連中が、エッフェル塔の周辺や、
コンコルド広場などに大挙集まって、
組織力で、犯罪をしている。
在仏歴22年にはわかるが、旅行者には
わからない。
狙われたら最後だ。
囲まれたら、全員泥棒だと思わないと
ならない。
フランスは100年ぶりのオリンピック
目前に極右政党大躍進からの総選挙で
警察も軍隊も市民も落ち着かない。
これこそまさに泥棒天国状態なのだ。
うちはパリ中心部に住んでいるが、
ほとんどの道がブロックされている。
ただごとではないのだ。
犬がよく遊んでいた公園なども、
高い塀がたてられ、中に入ることが
できない。
オリンピック関連施設が中心部に
どんどん出来上がっていく。
みんなイヤホンして音楽聞きながら
歩いてる。で、メトロの階段とかで、
財布を抜かれる。
階段を上り下りしながら、音楽を
聴いていると、スられた瞬間が、
わからないんだって。
息子の友だちも、やられたらしい。
とにかく、組織力でやってくるから
メトロの一車両が全部、あっち系の
泥棒ということもありえるのだ。
とくに注意が必要なのが「８番線」
である。
オリンピックをパリで過ごす日本の
皆さん、カバンは必ず、前で抱えて
座ってください。
まわりは、みんな泥棒だと思って、
ください。マジです。
リュックだから、安心というのは、
通じませんので・・・。
諸君の幸運を祈る。
