現代ビジネス

迫りくる 「 食糧危機 」 の救世主

昆虫食の時代が来る?

 

近い将来、“ 昆虫食 ” が世界の食料危機を救う、

一つの手段となるかもしれない。  

 

高齢者の身体機能の低下を抑制するためにも、

食生活の中で十分なタンパク質を摂取することが

重要と考えられている。

 

こうした中で、新たなタンパク源として注目されて

いるのが、“ 代用肉 ” や “ 昆虫食 ” だ。  

大豆など植物由来のタンパク質から作られた

“ 代用肉 ” は近年、日本でも健康志向の高まり

とともに注目を集めており、すでにお馴染みかも

しれない。

  

一方、“ 昆虫食 ” の知名度はまだまだ低い。

日本でも一部の地方では、滋養強壮や栄養補給源

として蜂の子やイナゴを食べる習慣が古くからあるが、

多くの家庭では昆虫を食べる習慣はない。

  

しかし、

世界では現在、1990種類を超える昆虫類が

食用にされているという。

特に、アフリカやオーストラリア、南米、タイや中国

などのアジアの国々では伝統的な食文化として

昆虫が食べられている。

 

 「無印良品 コオ...」の画像検索結果

 

欧米では昆虫を使った様々な食品が開発され

販売されている。  

米国のEntomo Farmsは、FDA ( 米食品医薬品局 )

の衛生基準に従い、食用コオロギの粉末を混ぜた

小麦粉を製造・販売している。

この小麦粉は米国だけでなく、EU ( 欧州連合)や

カナダで有機食品認定を受け、非遺伝子組換え

審査もクリアしており、オーガニック認証も取得

している。

日本の食品衛生法の輸入検疫などの審査にも

合格しており、国内でも購入することができる。

 

大手企業も “ 昆虫食 ” 産業に乗り出している。

スウェーデンの世界最大の家具メーカーIKEAは、

昆虫を使ったミートボールなど未来食の実験を

行っている。

日本でも、無印良品が徳島大学と連携して

「 コオロギせんべい 」 を開発、発売している。  

「無印コオロギせ...」の画像検索結果

「 毒 」 「 アレルギー 」 はどうするのか

こうした動きを受け、日本政府も遅ればせながら

“ 昆虫食 ” の検討に向け動き出した。  

4月17日、農林水産省は 「 フードテック研究会 」を

立ち上げ、第1回会合を開催した。

 

検討対象には代用肉とともに昆虫食も含まれている。  

食料源として大きな可能性を秘めている “昆虫食”

だが、課題も多い。

特に、健康被害への対策は非常に重要だ。  

昆虫には毒性を持つものも多く、毒のある花の蜜を

吸う昆虫などもいる。

また昆虫が体内に持つ細菌や微生物が、昆虫食に

よって摂取された場合にどのような影響を与えるのか、

細菌や微生物を抑制した昆虫の飼育は可能なのか、

など研究の余地も大きい。

 

例えば、「 コオロギせんべい 」 の味わいは

「 エビせんべいに近い 」 そうだが、昆虫食を

実践した人からは、カニやエビなどで起きる

甲殻類アレルギーが起きたという報告も散見される。  

昆虫を、衛生的な環境で大量に飼育・生産する

技術についても大きな課題がある。

 

一部の地方で食べられている伝統食であるはずの

蜂の子やイナゴの原材料が、今は実は価格の安い

中国産・韓国産が使われているのが実態だ。

 

自然科学書の古典 「 ファーブル昆虫記 」 の中には、

ファーブルがセミの幼虫をオリーブ油数滴、塩一つまみ、

玉ねぎ少々と一緒にフライパンで炒めて食べ、

「 エビのような味がした 」 という感想を述べた一節がある。

やがて、私たちの食卓にも “ セミの幼虫炒め ” が

出てくる日が来るのかもしれない。

                                     鷲尾 香一 ( ジャーナリスト )

 

 

日経クロストレンド
 

「 無印良品 」 を展開する良品計画が、

2020年5月20日から無印良品のネットストア限定で

売り出した同社初のコオロギせんべいは少数の

数量限定販売だったが、想定以上の注文が集まり、

発売初日ですべて完売。

今後は日本国内の限定店舗での販売も予定しており、

継続的に世に問う商品とする計画だ。

 

● コオロギは将来の重要なタンパク源  

世界的な人口増加による食糧危機は、一般的な

日本人が思うより目前に迫っている。

 

家畜を育てるには大量の水が必要で、特に牛のゲップ

に含まれるメタンガスは地球温暖化を加速させる

温暖化ガスの1つとして知られている。

そこで世界では、家畜に代わる効率的なタンパク源

として、エンドウ豆などを基にした植物肉の研究や

市場投入が盛んに行われている。

 

 「無印コオロギせ...」の画像検索結果

 

コオロギは100グラム当たりのタンパク質量が60グラム

で、鶏( 23.3グラム )豚( 22.1グラム )牛( 21.2グラム )

よりも重量比で効率的な摂取が可能。

亜鉛や鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミンなど

の栄養素をバランスよく含有している。  

環境面でいえば、タンパク質を1キログラム生産する

ために必要となる餌や水の量、温暖化ガスの排出量は、

いずれも他の家畜に対して圧倒的に少なく済む。

 

また、雑食が故に餌の選択肢が広く、フードロス

として社会課題化している食品廃棄物で育てる

ことも可能だ。

 

タンパク源をめぐる食糧危機の問題は、日本人に

とっても対岸の火事ではない。

『 すぐそこにある危機 』 を伝えることになればと、

商品化の検討を始めたという。  

 

しかし、

アレルギー成分を含むため、生産できる工場は

エビせんべいなどを手掛けている所に限られる

という問題もあった。  

 

 「無印コオロギせ...」の画像検索結果

 

ようやく手を挙げた製造工場の協力を得ながら、

その結果、完成した商品1袋55グラム当たりには

約30匹の食用コオロギが含まれるという。  

食用コオロギは、タイなどでも盛んに生産されて

いるが、飼育状態が不明確なままでは違う品種

が混ざってしまうかもしれない。

その点、グリラスの生産体制は、

「 良品計画の品質管理部門のチェックを入れ、

“ 良品基準 ” の安全性を担保している 」 という。

 

コオロギは雑食だから、餌として食品廃棄物を

活用することも可能だ。

すでに良品計画は、このエコサイクルのテストにも

取り組んでいる。

「 えびせんべい 」 の製造工場で出る残りかすを

食用コオロギに与えたところ、よく食べたという。

今後も様々な食品廃棄物を試す方向だ。

 

あくまで共感して買われる商品に育てていく方針だが  

今後の商品計画は 「 まだ確定していない 」

としながらも、コオロギ素材を使った第2弾、第3弾

商品の構想はあるようだ。

海外ではアスリート向けの高タンパク質バーなどが

商品化されているし今後が楽しみだ。

                                             勝俣 哲生

 

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2016年の2月8日に 「 食べられる虫、研究 」

で書いていた。

すごい先見の明で自分自身が恐ろしい。

http://urx3.nu/xHwb

 

 

 

 

 


 

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