レフティの元カノのナナミはカンボジアへの医療研修に行った。


そこで、

未だに多くの地雷原があることに戦慄した。

そしてここでポケモンGOをしたらオオゴトになると実感した。


この地雷原の近くに、

医療機関によって経営されている小学校があった。

ここの生徒のほとんどが、

地雷のえじきにあったという。


ナナミはこの小学校を見学することにした。


小学校の子供たちはハキハキしていたが、

みんな、

側頭部に小さな穴が空いていることがどうしても気になるんやった。

そして子供たちは、

次第に目がとろんとなり、

白眼を剥き出した。

そのとき、

ポケットからネジ巻きを取り出した子供たちは、

それを側頭部の穴に入れて、

巻いた。

すると目がパチリとなり元気を取り戻すんやった。

それを授業中に何度も繰り返すんやった。


ナナミは、

平和な日本育ちやったから、

この残酷な現実に震撼した😱

今でも、

教室に響く、

子供たちの側頭部の穴にゼンマイを巻く音が聞こえてくる気がすると言う。


ナナミはこの体験を通して、

「ゼンマイ仕掛けの教室」という未完のドキュメンタリー小説を書いている。