牧カオリが、
2025年に勤務先が滅ぶ四行詩をSNS投稿したことが上役たちにバレて、
地方支店配属となった。
この地方支店の支店長は、
定年退職間近のバリバリの昭和オヤジで、
髪型を石原裕次郎のようにしていた。
そして、
明らかなパワハラが横行するのが常識であり、
更に恐ろしいことに、
この支店の全員が支店長崇拝していた。
そういうことから、
この地方支店は昭和カルト支店と呼ばれ、
多くが、
ここに飛ばされた時は、
支店長崇拝者と成り果てるか、
退職するかの二択を迫られることになる。
牧カオリは、
支店長崇拝者としての演技をこなして、
自分を守った。

そんな時、
本社から、
やり手の女経理部長の青木ケイコが、
視察を兼ねた支店勤務をひと月だけ行うようにと、
送られてきた。

本社からの視察女にして経理部長の青木ケイコにも支店長は怯まず、
「こら❗️オンナ❗️コーヒー入れんかい❗️」と怒鳴った!
青木ケイコはあ然としながら、
「あなたあたくしにおっしゃってるの?あたくし偉いんですのよ!このイタチおやじが🤬」と言い返した。
支店長はキレて😡
「コーヒー入れんのなら、会社から帰さん!夕飯も抜きじゃ!!」と強く言い張り、
他の支店社員は支店長の味方をした。

空気を読んだ青木ケイコは、
「わかりました」と言って席を立ち、
キッチンに行ってコーヒーマシンでコーヒーを作った。
そして、
誰も見てないことを確認しながら、
ガラスポットに入ったコーヒーをお尻に持っていき、
思いっきりオナラをした。
そしてそれを、
コーヒーカップとともに、
何事もなく盆に乗せて支店長のデスクに運んで置いた。
支店長は、
コーヒーカップを手に取り、
コーヒーの香りを嗅いでひと口飲み、
「いやあ、モカの香りが特にきょうは漂うじゃないか。コーヒーも凄く美味いよ」とほめた👏
青木ケイコは何も言わずに、
自席に戻った。

一部始終を隠れて見ていた牧カオリは、
「モノゴトが円滑に行く裏には、多くの闇が解き放たれるものだわ」と、
独りごちた。