モーさんが離婚して一人になって、
5年が経過した時のこと。
この頃は、
コロナの第一次パンデミック😷の真っ只中で、
多くの中小企業の倒産があった。

モーさんの会社も、
倒産してしまった。
なのに、
子供の養育費の10万円をナントカしないといけない。
それで、
ネットのとある広告が目に入った、
『日給10万円。仕事は来た時に教える。嫌ならやめとき』、と。
モーさんは、
日給10万円の魅力と、
嫌ならやめてもいいという広告に魅了され、
広告主の屋敷に行った。

大きな邸宅の中に通されたモーさんは、
家政婦さんから、
「孤独なお嬢様の遊び相手になっていただきます」と言われたので、
快く了承した。

この家の20代のお嬢様がおられる広間へと通されたモーさんは、
お嬢様が闘牛士スタイルでムレータ(大きな赤い布のこと)持って、
待ち構えている姿が目に入った。
家政婦は、
上画像の牛のマスクを持って来て、
「おかぶりください」と言ったので、
モーさんはその通りにした。
その時、
お嬢様の腰に、
おもちゃではあるけど、
明らかに、
先っぽだけは尖っている槍のようなものを見た。
🔽




躊躇しているモーさんを睨み、
お嬢様は踵を鳴らしながら、
「さあ来い❗️牛よ❗️」と叫んだ!
モーさんがやめようとすると、
家政婦がモーさんに、
「飛びこまんかい❗️おんどれ❗️❗️」と怒鳴ったので、
モーさんはヤケクソになって「モー🐮❗️」と鳴いて、
お嬢様に突っ込んだ!
が、
ムレータでかわされて、
牛マスクの頭に、
尖ったおもちゃの槍を突き刺された!
(痛さは、チクっとするレベルやったと後でモーさんが言っていた)

お嬢様は再び踵を鳴らしながら、
「さあ来い❗️牛よ❗️」と叫んだ!
モーさんは再び「モー🐮❗️」と鳴いて、
お嬢様に突っ込んだが、
ムレータでかわされて、
牛マスクの頭におもちゃの槍が突き刺さることになるんやった。
そして、
この行為は、
休むことなく、
10時間も続けられて、
終わりを迎えた。

足はガクガク、
頭チクチクのモーさんは、
家政婦から10万円をもらった。
(時給一万円やったらしい)
モーさんが帰ろうとすると、
お嬢様が、
「牛よ❗️また勝負しようぞ❗️」と声をかけた。
が、
モーさんがそこに行くことは二度となかった!