クラモトという20代夫婦がいた。
この夫婦には、
3歳の一人娘がいた。
ある日、
クラモト夫婦は、
アウトドア楽しもうと、
3歳の娘を連れて雑木林に山菜狩りに行った。

が、
雑木林の薄暗がりに車を停めると、
クラモト夫婦は、
互いに火照りを感じ、
人通りが無いのをいいことに、
車内ニャンニャンごとに及んだ。

両親の体の揺すりから、
喘ぎと歓喜の叫びが響く車内を後に、
娘は、
半開きにされていたドアから外に出て、
しばらく道を歩いた。
そして、
曲がり角で、
車にはねられた。
運転してたのは、
寺の坊主やった。
クラモト夫婦は、
半裸で半狂乱になって、
ぐったりしている娘のところに駆け寄った。
夫にして娘の父は、
目に涙を浮かべ、
寺の坊主に、
「このハゲが」と言った。

娘は救急搬送された。

その後、
クラモト夫婦の叔父叔母に当たる、
大学教授夫婦のシンスケとヒロコ夫妻(2021年12月22日書き込み記事「2016年当時の冬至にて」参照)に、
医師から「死」の判決がくだされたという、
驚くべき知らせが、
クラモト夫婦から届いた。
ヒロコは不思議そうに、
「医師は宣告することはあっても判決するとかあるの😲❓」と、
シンスケに語らずにはいられなかった。
そして、
娘の「死」の宣告ならぬ判決メッセージを、
クラモト夫婦は、
全親戚に報告したんやった。

ヒロコとシンスケが病室に行くと、
数人の親戚が、
心配そうに、
ベッド🛌で動かない娘を眺めていた。

そこに、
ヒロコの妹である、
カボチャ顔🎃のカボチャ体型したコウコが、
「ごっつぁんです❗️」という大きなダミ声で入って来た。
一同はコウコの服装に驚愕した。
やって、
喪服着てたからや。
ヒロコはコウコに厳しく、
「縁起でもない😡‼️」と叱り付けた!
コウコは、
「演技は劇団四季がするもの!あたしが知ったことじゃないわ!このタコが❗️」と言い返した。
クラモト夫婦は泣きながら、
娘をはねた寺の坊主に、
「もし娘の一生が終わる時には、あなたの寺でタダで葬式してもらいますからね!」と強く言った。
寺の坊主は驚いて、
「縁起でもございません‼️」と返答すると、
コウコは、
「お前は寺の坊主を辞めて演技を求めて劇団四季に入るのよ!」と荒々しく言った。

そしてコウコはクラモト夫婦に向き直り、
「車のドアを半開きにして体も半開きにしてたんやろが😡娘の死の責任はお前らにもあるのよ!」と言い放つと、
ヒロコが、
「まだ死んでないわ😡‼️」とガナった!
コウコは、
「今のは仮定法未来形の表現よ😡」と訳のわからん言い訳をした。

クラモト夫婦は、
「魔が差した。ナニか得たいのしれないナニかが誘惑した」と声を震わせた。
コウコはその話しに顔が青ざめ、
「悪魔👿よりも悪い奴はいるからね」と言うと、
クラモト夫婦も、
「多分、ズルん怪人かと------」と言い終わらないうちに、
コウコは、
「やめて‼️その名を口にしないで‼️」と叫んだ!

親戚たちがコウコに落ち着けと注意すると、
コウコは、
「姉からよく言われたわ。コウコはコウコ。上から読んでも下から読んでも、右から読んでも左から読んでも、コウコはコウコ」と言ってヒロコを睨み、
「かわいそうな人。まだ、ズルん怪人の恐ろしさを知らないんだからね」と言い放った。

そこに娘の担当医が来たので、
シンスケが、
「余命宣告をされたとか聞きましたが」と問うと、
担当医は驚いて、
「そんなこと言ってません!」と否定した。
クラモト夫婦はキレて、
「死と言って、唇に指を当てたでしょう‼️」と叫んだ!
担当医もキレて、
「静かにしなさいという意味ですよ❗️香典もらったら旅行に行くとか騒いだからです!」と言い返した。

その時、
娘が大きくあくびして目を開けた。
担当医を除き、
全員、
頬に手を当てて、
「オオオ😱😱😱」と叫んだ。

3歳の娘はコウコを見て、
「お月様」と喜んだ。
コウコは、
「あたしの体が太いからそういうのね😠体をアポロ計画の為にNASAに献体しろと言いたいんでしょ😡このワラスは🤬」とキレた!

この騒動の後で、
寺の坊主はたくさんの慰謝料を出しつつも、
クラモト夫婦に、
親の自覚を持たせようと、
とあるカウンセラーを紹介した。
その甲斐あって、
クラモト夫婦は、
子育てに関しては、
細心の注意を払うようになったという。