マツダという男が、
無愛想な嫁と、
納得した上で、
事故物件に引っ越してきた。

マツダはアル中で、
禁酒してたが、
ある日、
友人の結婚式に呼ばれ、
泥酔した。

くだを巻くマツダを、
険しい顔して、
アパートに連れ戻った嫁は、
心で、
あんな旦那はいなくなれ、と念じた!

深夜。
千鳥足トイレの後、
寝なおそうと寝室に戻った時、
どこからともなく、
「お手を拝借!」という声がしたので、
マツダはつられて、
「アイヨ❗️」と叫んで両手を広げた、そのとき------

いきなり空間から毛むくじゃらの手が現れ、
マツダの右手を掴み、
空間内に引きずり込もうとした。
マツダは、
「放してやってつかあさい‼️放してやってつかあさい‼️」と叫んだ!

嫁が驚いて起きると、
マツダが一人で右手上げて、
必死に、
「放してやってつかあさい‼️放してやってつかあさい‼️」と叫んでいるのが見えた。
嫁はガチギレして、
「アホか‼️お前は❗️」と叫んだ!
その瞬間に、
マツダの右手は開放たれた。

マツダはキレて、
嫁のそばに行き、
「お前は俺が酔っ払って、一人芝居をしてたと思っとるやろが❗️」と怒鳴り、
右手を嫁に突き出した。
その右手には、
何者かに掴まれたあとが残っていた。