
ケイジロウ。
きょうは自分を主張することの大切さを、
カキコする!
十年前、
職場にナカムラと言う、
ぬりかべ君、どんぶり兄さん、七転びくまモンの、
どんぶり三兄弟に匹敵するメタボが来た。
凄まじい近眼で、
分厚いレンズの眼鏡をしていた。
そして、
仕事慣れしてない上に、
引っ込み思案の性格から、
なにごとにも遠慮していた。
トラックが来て、
荷物の運び出しをしなければいけない時、
ナカムラは、
要領が飲み込めていなかったので、
じっとしていた。
そしたら、
オノウコが来て、
「運び出しよ、ゾウさん」と声をかけた。
ナカムラは眼鏡を外して、
「ぼくはゾウさんではありません!ナカムラです!!」と大声出した。
初の仕事場に初同僚の緊張と重圧に屈せず、
ナカムラは、
自分を主張した!
こういうこともあった。
ナカムラが、
蛍見物の為、
寂しい夜道であるにも関わらず、
一人で、
飛び交う蛍を夢中に眺めていた。
そこに、
泥酔したオヤジが、
目を閉じて手探り千鳥足で道を進んで来た。
が、
手が、
ナカムラの体に当たる。
目を開ければエエもんを、
ナカムラの体を撫でまわして、
「誰や❗️こんなところに塀を立てた奴は!」と叫んだ!
ナカムラは眼鏡を外して、
「ぼくは塀ではありません!ナカムラです!!」と大声出した。
誰もいない夜道の寂しさと、
どこの馬の骨かわからん酔っ払いオヤジへの恐ろしさに屈することなく、
ナカムラは、
自分を主張した!
ケイジロウ、
自分というもんを妥協したら、
いつか、
自分を感じられなくなるよ。