「学校選び」は「偏差値選び」じゃない | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

私立中高でも私立大学でも、どこでもそうだとは思いますが、「学校選び」がすごく大事という当たり前の話をします。

「学校選び」とは「できるだけ偏差値の高いところに行く」という意味ではありません。

「自分の持ち偏差値にちょうどいい」学校にいくのは「選んでいる」わけではありません。ただの「偏差値順」にあてはめているだけ。

しかし、似たような偏差値帯に、何校も学校が横並びになっていることはあります。

たとえば日能研のR4偏差値が40台~50台のところには、同じ日に受験できる学校が何校もズラズラズラっと並んでいる。持ち偏差値が50くらいあれば、結構選び放題なのです。別に「持ち偏差値55」の人が「偏差値45の学校」に行ってもかまわないんだし。

「ちょっとでも偏差値が高いところに行く」という判断になりがちではありますが、それは「学校を選んでいる」わけではありません。それは「親のドヤ」や「親の見栄」を子供に押しつけているだけです。「偏差値40の学校に子供を入れるなら(外聞が恥ずかしいから)わざわざ私立に行かせる意味はない」とかなんとかの言説はそのために生まれます。「二月の勝者」の今井ママのように。

 

「偏差値帯が似たような学校群」で、「進学実績が似たような学校群」の場合、

実は選択肢はたくさんあるはずなので、

「どんな教育方針の学校に行くか」とか

「どんな生徒像を目指す学校に行くか」とか

「どんな校風の学校に行くか」とか

そういう「数値には現れない」「定性的な学校の特色」を基準にして、直観や肌感覚などで判断すること。

これが「学校を選ぶ」ということではないかと思います。

「やりたい部活がある」とか、「理科の授業で実験ばっかりやってて楽しそう」とか、「その学校の先輩がすごく感じのいい人ばっかりだった」とか、「制服がかわいい」とか、何らかの理由で(何でもいい)「学校を選ぶ」ものかと思います。

 

どの学校に進学したところで、結局「勉強」成果(その後の成績や進路など)は、その学校で本人がどれだけ本気で勉強するかどうかというだけなので、どこの学校に行ったから東大に行けるとか、そういう話じゃないじゃんね。

選ぶべき視点はほぼただひとつ、「その学校の教育方針」と「集まっている生徒や保護者がどういうタイプの人たちが多いのか」みたいなことではないでしょうか?

 

おっとりしたボンボンが多い学校もあれば、カリカリした「上を目指す」タイプの子が多い学校もある。

「心の教育」を重視する学校もあるし、「詰め込み」で「受験勉強の実績」を重視する学校もある。

多少回り道でも「実験」や「実体験」を重視して理科社会を理解することをする教育方針もあれば、コンピュータを駆使した最先端の教育を重視する方針もある。

うるさいくらいに面倒見のいい学校もあれば、生徒の自主性を伸ばすために放任主義の学校もある。

 

子供の性格も能力も各人で全然別々なので、その子に「合っているか」どうかだけが一番大事みたい。

偏差値だけを基準にすれば、上とか下とか出てますが、何度もいうけど、そんなのは、結局関係ないみたい。その学校の方針が本人に合えば、成績は伸びるし、合わなければどんな高偏差値学校でも勉強しなくなるから成績は低迷しちゃうってだけです。

 

強いて言うなら、「入学時の偏差値は低いのに、卒業生の進学実績はめざましく、出口偏差値は(入り口偏差値に比べて)すごく高い」ような学校があったら、それはその学校の「教育力」が高いと判断してもよいのかと思います。入り口偏差値は40だけど、進学実績はすごい大学ばっかり、みたいな学校があれば、それは評価される。

一方で、たとえば、「開成」とか、あれは超スーパートップの小学生や中学生ばかりを集めているわけなんで、その全員が「東大」にいくのが普通なんじゃないかと私には思えます。しかし、実際には東大現役合格者は3割程度。そう思うと、「開成」の「教育力」ってどうなんだろう? と私には思えます。スーパーポテンシャルな子供ばかりを集めているのに、その学校に入ることで、むしろ「相対的学力って下がってない?」とすら思うのです。

どの集団でも「働かないアリが2割は出現する」という「パレートの法則」が思い浮かびます。

 

「偏差値表の並び順のちょっとでも上を目指す」という受験観は、そろそろ終わりな時代にきてそうです。

「偏差値51」と「偏差値49」に、実質的な「格の違い」みたいなものはないも同然。

「偏差値50~59」は「だいたいどこでもほぼ同じ」といってもいいんじゃないか。

もっというと、「偏差値50台」でも「偏差値40台」でも、どこいっても、「成績は結局本人次第」。

ぶっちゃけ「偏差値60台」でも「偏差値70台」でも、実は「偏差値40台」と似たような結果になることだって十分あるある。「偏差値70台」の高校から日大に行く人だっているし、「偏差値50台」の高校から東大やら早稲田に行く人だっているわけですよ。(ちなみに日大が悪いと言うてるわけじゃないです。日大出身の立派な社長は世の中にたくさんいるし)

「偏差値表」の「呪縛」にとりつかれていると、こうした「現実」が目に入らなくなる。

だから「偏差値表の上か下か」を基準にするのは「むなしいこと」なんで、そんなことより、「その学校が本人に合っているかどうか」こそが一番の基準なのかなーと思います。

「その学校がどんな個性をもっているか」とか「その学校の教育方針はどんななのか」とか。

****************

2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

「受験ブログ」&「中高一貫校の子」ランキングに参加してます。

↓ぜひこちらをクリックして、応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村 

にほんブログ村 子育てブログ 中高一貫校の子へ
にほんブログ村