★★★+
鑑賞No:02472
製作:2013年/日本/96分
監督:原恵一
出演:加瀬亮/田中裕子/濱田岳/ユースケ・サンタマリア
戦時中。監督した映画『陸軍』が戦意高揚の役割を果たしていないと当局から睨まれた木下恵介は働いていた松竹に辞表を出し、脳溢血で倒れた母が療養する浜松へと向かう。母・たまは恵介を気遣うが、戦況は悪化の一途を辿り、恵介たちは母をリヤカーに乗せて疎開することを決めるが・・・・。
木下恵介監督の生誕100年記念として製作された作品。戦時中、木下監督が病気の母を疎開させるためリヤカーに乗せて山越えしたという実話の映画化。主人公の木下監督とその母、便利屋の3人が山道を越えて疎開先に向かうまでのロードムービーだが、ただそれだけのシンプルな内容。96分という短尺でシンプルな内容だけにあっという間に終わってしまって見ごたえ感は少し欠けるけど、主人公の母を思う気持ちはひしひしと伝わってくる作品。