★★+
鑑賞No:02278
製作:2012年/日本/115分
監督:飯塚健
出演:林遣都/桐谷美玲/小栗旬/山田孝之
再開発の視察のために荒川の河川敷にやってきた大企業の御曹司でエリート大学生の市ノ宮行は、川で溺れかけたところを自称“金星人”のホームレス少女ニノに助けられる。行は借りを返すため、ニノが住む荒川河川敷で暮らし始める。そこには、星のマスクをかぶったミュージシャンや河童の着ぐるみの村長らが住んでおり、行は村長からリクという名前をもらう。リクは次第に彼らの事を理解し始めるが、やがて住人の一斉退去の日がやってくる・・・。
この映画はどういうスタンスで観ればよいのか?非常に悩ましい映画だった。荒川河川敷に住む住人たちは皆、強烈な個性を持ったキャラクターばかりで、異次元世界を思わせるほどだが、でもちゃんと現実世界として描かれており、そうであれば単なるコスプレ集団であるし、その辺の説明はあまりなくストーリーは奇想天外なまま進んでいく。基本のストーリー自体はベタだったが、金星人を名乗るニノの金星への復帰と、そして何よりも河童の村長の本当の正体が気になる作品だった。