★★+
鑑賞No:02099
製作:2010年/日本/116分
監督:大谷太郎
出演:松嶋菜々子/ソン・スンホン/鈴木砂羽/樹木希林
女実業家として成功していた星野七海は、ある夜、ひょんなことから陶芸家を目指す韓国人青年ジュノと出会う。またたく間に惹かれあった二人はやがて結婚し、幸せな日々を送っていた。しかしある日、七海は引ったくり犯のバイクにはねられ、命を落としてしまう。本来なら天国に向かうはずの七海だったが、ジュノのそばを離れられずにゴーストとして現世に留まることに・・・・。
いうまでもなく、1990年製作のハリウッド映画「ゴースト ニューヨークの幻」の日本版リメイク。出演者の人物設定やゴーストが男女逆転しているものの、基本のストーリー展開はオリジナルとほぼ同じなので、新規性はない。むしろ、松嶋菜々子演じる七海が有名な若き女実業者であったり、二人の出会いが酔っ払ってのナンパだったりと、純愛物の割に設定に興ざめする部分はある。また松嶋菜々子以外はあまり描かれておらず(犯人たちの関係など)、松嶋菜々子のためのような映画で、ネタ切れ感と韓流ブーム頼り感は否めない。霊媒師を演じた樹木希林のみオリジナル感を見事に踏襲していた。