★★
鑑賞No:02243
製作:2011年/日本/104分
監督:篠原哲雄
出演:東山紀之/菊地凛子/勝地涼/片岡愛之助
海坂藩士、戌井朔之助は直心流の使い手としての腕を買われて、家老の助川から、ある藩命を受ける。それは、親友である佐久間森衛を討つことだった。藩主への上書によって藩の農政を痛烈に批判した佐久間は、謹慎処分を受けた後、妻の田鶴を連れて脱藩していたのだ。朔之助が受けた藩命は、佐久間に対する裁きだったが、佐久間の妻・田鶴は朔之助の妹であり、朔之助の心は揺れるのだった・・・。
あまりにも単純なストーリーにも拘らず、あまりにも単調に淡々と描かれており、盛り上がりに欠ける作品。親友や妹と斬り合いをしなければならないという主人公の苦悩も、今一つ二人との関係の深さが描かれていない分、悲壮感が伝わってこない。結局結末もホッと胸をなでおろし、正義が貫かれるというものではなく、あまりにも現実的で映画的にはチョット落胆した。映画化した意味のよく分からない作品。