★★★★+
鑑賞No:01483
製作:2007年/日本/110分
監督:中村義洋
出演:濱田岳/瑛太
仙台の大学に入学し、一人暮らしを始めた椎名は、アパートの隣に住む河崎と知り合い、本屋襲撃を誘われる。同じアパートに住むブータン人留学生のために「広辞苑」をプレゼントするという。椎名は戸惑いながらも河崎の手伝いとして本屋を襲撃することに・・・・。
予告編だけを観て鑑賞に入ったが、予告編のイメージからはオチャラケ映画かと思っていた。確かに前半は軽いタッチでコミカルにストーリーが展開していく。コミカルだが、一応強盗事件らしいので笑ってもいられない。どう展開して、オチはどうなるのか・・・? と思いながら観ていると、後半様相が一変する。そして今までの話も謎も一つ一つ丁寧に解かれていく。見事なストーリーと感じ入った。と同時に笑い話ではない、切ないストーリーに思わず涙してしまう。椎名を演じた濱田岳、河崎を演じた瑛太の演技もよかったが、後半、存在感のある演技で、在りし日の松田優作を思い出させる松田龍平もとてもよかった。