昨年11月の後半には、

サラマンカホールの「ジャズ・バーへようこそ」

のバーのマスター役兼進行役での出演があった。

11月初旬には、ずいぶん体調も良くなり、

降板させていただいたジャブジャブサーキットさんの公演も観に行くことができた。

多少の不安もあったけど、

大好きなジャズのマスター役で舞台復帰となった。

(小生が好きな曲ばかりだったのもある!)

JUNKOさん!ありがとう!


カテーテル手術は1月の中旬に予定されていた。

主治医からは

「しばらく運動などできなくなるので、運動しておいた方がいいですよ」

と言われ、正月からウォーキングを始めた。

(と言っても、散歩みたいなものだけれど)

「カテーテル手術は、手術といっても簡単なものですから」

と、主治医。

初手術を控えて少しビビっている小生を気遣っていたのかもしれない。


手術前日に入院。

カテーテル手術とはいえ、心臓の手術なので、

ナースセンターのすぐ隣の個室だ。

色々と説明を受ける。あとは特にやることはない。

看護師さんが電動バリカンを持って現れた!

カテーテルは太ももの付け根の血管から挿入するため、

その辺りの毛を剃るのだ!

「剃りますので、脱いでください」

なぬ!自分でやるんじゃないのか!

恥ずかしい!

恥ずかしいぞ!

しかし、小生は患者。なされるがままなのだ。

恥ずかしさいっぱいの小生は、

仰向けに寝た状態で、病院の天井を見つめた。

ビ〜〜〜

バリカンのモーター音が病室に鳴り響いた…


「太ももの膝の辺りまで、剃っておいてください」

え。そこは自分でやるのですか。

「あと、万一の場合、開胸手術になりますので、胸とお腹辺りも剃っておいてください」

え。開胸?

え!開胸⁉️

恥ずかしかった気持ちが、一気にビビる。


看護師さんは退出され、一人悶々と太ももの毛を剃る。

そして、上半身も脱ぎ、胸毛と腹毛を剃る。

虚しさと怖さと可笑しさが混ざった、変な気持ちだ。


また、術後は4時間ほど絶対安静ということで、

尿管が差し込まれると聞き、それも不安の一つだった。


さて翌日

手術当日だ。

もしかしたら、最後の朝かもしれない。

こうして、立ってトイレへ行くのも最後かもしれない。

いや、そんなことないさ。

などと思っている間に、手術の時間となった。


手術室には既に準備を整えた主治医がおられた。

もう、あとはお任せするしかない。

小生は眠っている間に終わるのだ。

手術台に横になる。

「麻酔のマスク、かけますね」

そうか、ガスで眠らされるのか。

しかし、半がけのマスクをしていても、一向に眠くならない。

え!大丈夫なの?

「後藤さん、じゃ、そろそろ眠りましょうか」

え!ちょっと待って!

全然眠く……あ……


「後藤さん、終わりましたよ」

え!

終わった!ウソや!終わったやん!

ほんとに寝てる間に終わったやん!


手術は無事成功し、病室へ。

お昼ごろの手術だったので、ここから夕方まで

絶対安静

なのだ。


腰が痛い。寝返りも打てないから、

どうすることもできない。

いや、我慢我慢なのだ!

尿管から血尿が出ていたのが心配だが、

素人が考えても仕方ない。

絶対安静時間が終わり、起き上がることに許可がおりた。

その日はベッドからは降りてはいけないと言われ、

大人しくベッドの上で過ごした。

血尿がなければ、翌朝、尿管を抜いてもらえる。


翌朝、血尿がおさまった。

看護師さんが

看「じゃあ、管、抜きますね」

小「あの、痛いですか?」

看「まあ、少しは」

小「どれくらい時間はかかりますか?」

看「3秒くらいかなぁ」

小「初めてなんで、ちょっ…」

看「じゃ、抜きますね」

小「あ、は…」

う!

覚悟してたほどの痛みもなく、無事抜けた。

この日はベッドから降りて、トイレなどには行ってもよくなった。


そして時間は過ぎ、夕飯時になった。

今日の夕食は

マーボー飯だ!

やはり、バクバク食べてしまう…

主治医がみえた!

何かマズいことでもあったのか?

ちょっと申し訳なさそうな表情の主治医…

まさか!

まさか!


主治医「救急用のベッドが足りなくなりそうなので、申し訳ないが、今から退院できませんか?」

え!

退院⁉︎

昨日手術したばっかりですぞ⁉︎

小「退院しても大丈夫なら、退院しますよ」


慌てて家族に連絡し、迎えにきてもらう。


退院が1日早くなったけど、家で安静にしていよう。

既に「みずほ演劇祭2024」の稽古真っ只中だが、

少しおやすみさせてもらおう。


そんなこんなで慌ただしく小生の初手術は終わった。


次回!いよいよ、

「かいとうらんま旗揚げ40周年つづき」

再開します!