季節はそれぞれうつくしいのに

 

じりじり肌を傷める日差しとか生き物の空気

 

湿った雨水と枯葉の腐る匂い

 

冬の耳を刺す凛とした空気

 

私は日照時間に忠実なんだろうか

 

この時期によく立ち止まるからか

 

春がきらい

 

存在するだけで

及ぼす影響がネガティブなものならば

無機物のように転がっていたい

 

その願いを叶えるには春はあまりにも

気だるくて慌しい

 

おかあさんして

守る側であろうとしても

なんだかんだと弱っちい

 

別にそんなこと直視しなくても生きていけるんだけどなあ

 

 

 

以前手術して色んなこと忘れたのは

外的要因じゃなくて

病状って大義名分掲げて忘れる気まんまんだったせいじゃないかと

 

身軽になれたと内心さびしくおびえるも喜んだ自分がいた

 

 

あんまりに都合の悪いことって忘れるからね

そして時間薬によってそれらを受け止める素養が整えば

ぽつぽつと記憶は急な天気雨みたいに戻ってくる

 

 

教室で先生の同情を察して

うまいこと保健室で寝かせてもらったり

 

相手の感情を推察してコントロールできる

自分をあさましい思ってしまったときとか

 

恋をして

桜吹雪のなかでふざけて抱き合ったこととか

 

いらないことばかり蘇りやがりまして困る

 

 

忘れたまんま

薄っぺらでいれたらいいのに

 

酸いも甘いもいらない、

処世術なんて今よりもっと知らないでいたかったな