日本へ帰る時期は、

お盆、お稲荷様の祭礼、彼岸に合わせている。

合わせているというよりも、そのイベントがあるから帰る

と言った方が正確だ。

 

どういう訳か、嫁いだ姉夫婦が、実家の敷地に住んでいる。

年老いた92歳の母は安心して暮らせるし、

私も安心して海外で勝手なことが出来ている。

 

5月の帰国時は、12日間沖縄で過ごした。

8月の帰国時は、関東地方及びその近県という、ごく狭い範囲で、

なおかつ、3日間程度の旅しかできなさそうだ。

 

日本に帰った折りには、いつも母の面倒をみている姉夫婦に、

旅行に行って羽を伸ばすよう勧めている。

それで、多少、肩の荷は下せるようになった。

 

姉夫婦はいつもパック旅行を使う。

「国内旅行なのだから、個人旅行の方が良いのでは」

と言ってはみるが、

「面倒だから、パックで良い」

という返事。

67歳で、未だ現役で働いている。

勤務先の代表が、辞めさせてくれないようだ。

だから、自分でプランを練る時間は無いのかもしれない。

 

まあ先の話になるが、母に手が掛からなくなったら、

私が、海外をあちこち案内することにしている。

最初は、タイに行きたいようだ。

 

タイと言えば、日本⇔タイ間の旅行者数にショックを受けた。

2024年1月~4月の累計旅行者数(政府統計)

・日本人の、タイ訪問者数 33万人

・タイ人の、日本訪問者数 48万人

 

日本は、衰退途上国とはいえ、

一人当たりのGDPは、今のところタイを上回っている。

高齢者に偏在はしているが、個人金融資産は2,100兆円越えだ。

 

にも拘らず、お金を使わないのは、

日本人のメンタルに起因しているのかもしれない。

きんさんぎんさんは、「年金はどうしていますか」の問いに、

「もしもの時のために貯金しています」と言っていた。

「質素」「倹約」「狭いながらも楽しい我が家」等の

日本の教育の歴史が、日本人の脳裏に沁みついてしまったのかもしれない。

 

お金があるなら、使って楽しんだ方が良い

家は、広い方が良いに決まっている。

 

あ、話が逸れた・・・

上記の、日本人のタイ訪問者数 33万人は、

2023年比40%減少しているという。

コロナからの立ち直り云々ではなく、

「円安」と「実質賃金マイナス」により「貧しくなった」

というのが、より簡潔な表現なのかもしれない。

 

「メンタル」と「貧しさ」か

 

将来、姉夫婦とタイに行く時は、

「より衰退した日本」から行くことになろう。